ODA(政府開発援助)
2030アジェンダのローカル化:平和と開発をつなぐ人々
令和元年9月30日
- 2019年6月21日,人間の安全保障基金により,「2030アジェンダのローカル化:平和と開発をつなぐ人々」プロジェクトに対して約20万米ドルの支援を行うことが決定されました。本基金は,人間の安全保障の推進を目的として,1999年に我が国の主導により国連に設置されたものです。
- このプロジェクトは,国際平和研究所(International Peace Institute)及び国連人間の安全保障ユニットが,ガンビア政府,セネガンビア常設事務局,国連常駐調整官等とのパートナーシップの下に実施するものです。
- このプロジェクトは, SDGsの3つ主軸(People,Peace及びPartnership)に焦点を当て,国連開発システム改革によるSDGsの地方レベルでの実施の加速化を目的とするものです。特に,地方レベルでのSDGs実施を推進していくに当たっては,地方レベルとのパートナーシップを重視する多面的・包括的な枠組である人間の安全保障アプローチを活用することが有意義であることから,今次プロジェクトは同アプローチを基に進められる予定です。
- (1)具体的には,平和と持続的開発に向けた今後の進展が予想されるガンビアにおいて,2019年10月に「2030アジェンダのローカル化フォーラム」を開催し,西アフリカ地域の8か国(ガンビア,セネガル,ギニアビサウ,ギニア,シエラレオネ,リベリア,コートジボワール及びガーナ)から地方政府,若者,女性,高齢者,社会起業家等,既にSDGsのローカ化に取り組んでいる人々を含めた60名のキープレイヤーの参加の下,人間の安全保障に基づくSDGsのローカル化のあり方について話し合います。このプロセスにおいて,現地では西アフリカ諸国経済共同体(ECOWAS),アフリカSDGセンターのほか,市民社会,民間セクターのリーダー達と協力を行います。
- (2)また,2020年春にNYで上記のフォーラムの結論及び勧告に関して報告書を発表し,SDGsのローカル化に向けた国連常駐調整官への支援方法につき具体的なフォローアップを行うと共に,本プロジェクト後のフェーズ2に向けた計画が策定されます。
- このプロジェクトを通じ,人間の安全保障によるSDGs達成への貢献が期待されます。