ODA(政府開発援助)
国連人間の安全保障基金を通じたハイチにおける防災に関する支援
平成28年2月8日
- 2015年12月24日,国連人間の安全保障基金により「ハイチにおける防災に関する人間の安全保障向上プロジェクト」に対して約185万米ドルの支援を行うことが決定されました。本基金は,人間の安全保障の推進を目的として,1999年に我が国の主導により国連に設置されたものです。
- このプロジェクトは,国連開発計画(UNDP),国連教育科学文化機関(UNESCO),ジェンダー平等と女性のエンパワーメントのための国連機関(UN Women),国連人権高等弁務官(OHCHR)により共同で実施されます。本プロジェクトは,ハイチ北部の脆弱層のエンパワーメント,及び地域レベル,国家レベルにおいて持続可能な形で防災能力向上を更に推進することを主な目的としています。2か年の事業完了後には,以下を含む成果が見込まれます。
(1)ハイチ政府,現地国連機関及び連携機関が防災に関する計画において人間の安全保障アプローチを用いること
(2)ハイチの組織及び地方自治体レベルにおける主要防災メカニズムの強化
(3)支援対象コミュニティがエンパワーメントを通じて不安定な状況に対応,防災計画の策定と実施に関する意思決定過程に積極的に参加できるようになること
- この事業への支援が実施されることにより,ハイチにおいて,若者,女性,身体障害者を含む自然災害に対して最も脆弱な人々の人間の安全保障が推進されること期待されます。