ODA(政府開発援助)

平成30年10月4日
  1. 2018年9月17日,人間の安全保障基金により,「ナイジェリアの遊牧民・農民抗争への対応における人道支援から長期的開発への移行」プロジェクトに対して約200万米ドルの支援を行うことが決定されました。本基金は,人間の安全保障の推進を目的として,1999年に我が国の主導により国連に設置されたものです。
  2. このプロジェクトは,国連開発計画(UNDP),国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)及び国連食糧農業機関(FAO)により共同で実施されます。
  3. ナイジェリアで中部を中心として,イスラム教徒の遊牧民とキリスト教徒の農民との間で土地や資源を巡る抗争が継続しており,数千名が死亡し,数万人の国内避難民が発生しています。特に,同国最大の農業地帯である同国中部のBenue州では農業生産が低下しており,同国全体の食料安全保障に悪影響を及ぼしています。
  4. 本プロジェクトでは,3年間の事業により,同国東部のBenue州及び中部のNasarawa州において,本件抗争の影響を受けた人々に対してコミュニティベースの保護を通じて生活及び生産活動への影響を軽減し,現地の平和委員会の設置を含む国家全体の平和構築アーキテクチャー通じて暴力的な抗争の予防及び和解の促進を行うことを目的とし,複合的な問題に対処する長期的観点からのアプローチによる支援を行います。具体的には,(1)5つの地方政府によるコミュニティ保護,(2)農民及び遊牧民に対する生活及び経済的エンパワーメント,(3)国家及び地方レベルの機能的な平和構築アーキテクチャーの設置,(4)遊牧民・農民間の抗争に対応するための国家・地域的枠組みの設置等を行います。
  5. この事業への支援が実施されることにより,ナイジェリアにおいて人間の安全保障が推進され,遊牧民・農民間の抗争への対応が改善し,人道支援・開発・平和構築の連携が強化されることが期待されます。
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