ODA(政府開発援助)
ジャマイカのクラレンドン北部及びキングストン西部における強靱性の強化
平成29年10月10日
- 2017年9月8日,人間の安全保障基金により,「ジャマイカのクラレンドン北部及びキングストン西部における強靱性の強化」プロジェクトに対して約172万米ドルの支援を行うことが決定されました。本基金は,人間の安全保障の推進を目的として,1999年に我が国の主導により国連に設置されたものです。
- このプロジェクトは,国連開発計画(UNDP),国連環境計画(UNEP),国連食糧農業機関(FAO)及び全米保健機構(PAHO)により共同で実施されます。
- ジャマイカにおける多くのコミュニティは脆弱であり,貧困,女性・若者の高い失業率,犯罪等の課題が存在しているほか,同国はハリケーンや干ばつ等の自然災害や気候変動の影響を受けやすく,特に地方では水供給へのアクセスが悪いことから経済・社会活動に大きな影響が出るなど,様々な課題が存在しています。3年間にわたる本事業では,主にクラレンドン北部及びキングストン西部におけるコミュニティにおいて,地方ガバナンスの強化(リーダーシップ研修や若者に対するワークショップの実施等),経済・食料・栄養面の改善(農業従事者に対する研修,社会的企業に対する補助金等),保健・水の環境整備(安全な水へのアクセスや管理能力向上のための取組等),人間の安全保障アプローチの能力構築(開発戦略における人間の安全保障アプローチの導入等)を行う予定です。
- この事業への支援が実施されることにより,ジャマイカの脆弱なコミュニティにおける人間の安全保障が推進されることが期待されます。