ODA(政府開発援助)

平成29年6月12日
  1. 2016年11月10日,国連人間の安全保障基金により「グローバルな保健医療体制の強化における人間の安全保障アプローチの主流化」プロジェクトに対して約30万米ドルの支援を行うことが決定されました。本基金は,人間の安全保障の推進を目的として,1999年に我が国の主導により国連に設置されたものです。
  2. 西アフリカにおけるエボラ出血熱の流行への対応の反省を受け,国連事務総長が設置した「健康危機に対する世界的な対応に関する国連ハイレベルパネル(High-level Panel on the Global Response to Health Crises)」は,2016年2月に将来の健康危機に対応するための国内・国際システムの強化に向けた27の提言を行い,国連事務総長は,2016年7月にこれら提言をフォロー・実施するための「グローバル健康危機タスクフォース」を設置しました。同タスクフォースは,国連副事務総長,世銀総裁,WHO事務局長が共同幹事を務めており,尾身茂地域医療機能推進機構理事長もメンバーを務めています。
  3. 本件事業は同タスクフォースの活動を支援するために,その事務局(持続可能な開発アジェンダ2030及び気候変動担当特別顧問室)が実施するものです。同タスクフォースは,グローバルな保健体制に関して定期的に会合を行い,提言の実施状況につき国連事務総長に報告するとともに,新たに生じつつある健康危機やグローバルな保健体制の弱点につき事務総長の注意を促すことになります。また,同タスクフォースは,持続可能な開発アジェンダ2030(SDGs)の実施を支援し,保健分野における人間の安全保障を推進する活動に焦点を当てており,これら活動には,ユニバーサル・ヘルス・カバレッジの達成の推進,ワクチン・診断・治療の研究開発支援,新たな保健財政メカニズムの創設,各国の準備能力の強化支援のほか,「人間中心(people-centerd)」,「文脈にあった形(context-specific)」のコミュニティ関与型対応戦略の基盤の構築が含まれます。
  4. この事業への支援が実施されることにより,国連職員等の人間の安全保障アプローチに関する理解が深まるほか,グローバルな保健体制において,人間の安全保障が推進・主流化することが期待されます。
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