ODA(政府開発援助)

平成28年11月7日
  1. 2015年5月22日,国連人間の安全保障基金により「中央アメリカ及びドミニカ共和国の国家保健計画における人間の安全保障の主流化」プロジェクトに対して約30万米ドルの支援を行うことが決定されました。本基金は,人間の安全保障の推進を目的として,1999年に我が国の主導により国連に設置されたものです。
  2. このプロジェクトは,世界保健機構(WHO),汎米保健機構(PAHO),中米保健大臣会合(COMISCA)および中米統合機構(SICA)により共同で実施されます。本プロジェクトは,中米諸国(ベリーズ,コスタリカ,エルサルバドル,グアテマラ,ホンジュラス,ニカラグア,パナマ)とドミニカ共和国において,ユニバーサル・ヘルス・カバレッジ(UHC)の達成に向けて人間の安全保障アプローチが持続的に用いられるための強固な基盤を構築することを主な目的としています。2か年の事業完了後には,以下を含む成果が見込まれます。
    • (1)中米およびドミニカ共和国の医療行政関係者による人間の安全保障アプローチの理解促進により,人間中心的な観点から,見落とされがちな脆弱層による保健サービスへのアクセスが改善する。
    • (2)人間の安全保障の分野横断的アプローチを主流化することにより,分野間の資源配分が効率化され,より低コストでUHCが推進される。
    • (3)対象諸国間で共通の保健と人間の安全保障ネットワークを構築することにより,各国共通の諸課題につき協力体制が構築される。
  3. この事業への支援が実施されることにより,中米およびドミニカ共和国において,我が国が推進するUHC達成に向けて人間の安全保障アプローチが用いられ,同概念が更に普及することが期待されます。

【参考】ユニバーサル・ヘルス・カバレッジ(UHC)
 世界中の全ての人が生涯を通じて必要な時に基礎的な保健サービスを負担可能な費用で受けられること。

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