ODA(政府開発援助)

令和4年12月21日

 12月15日(現地時間)、ニューヨークにおいて、第4回人間の安全保障フレンズ会合が開催されたところ、概要は以下のとおりです(石兼公博国連代表部特命全権大使兼常駐代表が共同議長として出席)。

  1. 第一部では、ヴォルベック人間の安全保障諮問委員会議長(元ノルウェー外相)から、人間の安全保障に関する次期事務総長報告の発出など、最近の人間の安全保障をめぐる議論についてのブリーフィングが行われました。また、第二部では、武見敬三参議院議員、サンズ世界エイズ・結核・マラリア対策基金事務局長、及び、バークレーGavi事務局長から、人間の安全保障と保健について、政府、国際・地域機関、市民社会間での一層の協力関係の観点に基づくブリーフィングが行われました。
  2. 39か国の参加を得て開催された今次会合では、第一部及び第二部双方での活発な意見交換を通じて、新型コロナ感染症や将来的なパンデミックを含む新たな課題に直面する中で、人間の安全保障の概念とその実践的なアプローチがこれまで以上に重要であり、グローバル・ヘルス・アーキテクチャの観点を含め、人間の安全保障を確保するために政府、国際社会、その他のプレーヤーがそれぞれの役割を担うことが参加者の間で再確認されました。また、こうした議論を国連の場において更に促進することの重要性についても参加者間で再認識されました。
  3. 次回会合は、来年前半の開催に向けて調整していく予定です。

[参考]人間の安全保障フレンズ
 2006年にニューヨークベースの非公式・自由なフォーラムとして人間の安全保障フレンズが結成され、2009年までに全7回の会合が開催された。人間の安全保障フレンズ会合を通じた概念普及の結果、最終的には人間の安全保障の共通理解が記載された2012年国連総会決議が採択されるに至った。国際社会が新型コロナウイルスからの回復を目指していくに当たり、人間の安全保障の概念に関する議論を再活性化するべきとの認識の下、日本、コスタリカ、セネガルの国連常駐代表を共同議長として人間の安全保障フレンズが再結成され、2021年6月に第1回フレンズ会合、同年12月に第2回フレンズ会合、2022年3月に第3回フレンズ会合が開催された。


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