ODA(政府開発援助)

令和5年4月14日

 4月12日(現地時間)、ニューヨークにおいて、第5回人間の安全保障フレンズ会合が開催されたところ、概要は以下のとおりです(石兼公博国連代表部特命全権大使兼常駐代表が共同議長として出席)。

  1. 第一部では、ラトレイ国連官房長から、人間の安全保障に関する次期事務総長報告の発出の決定や、人間の安全保障が国連システムにおいていかに幅広く認識・実践されているかについてのブリーフィングが行われました。また、モスタファヴィ国連人間の安全保障ユニット長から、複合的な課題に国連システムとパートナーが一体となって対処するために、国連人間の安全保障基金がいかに先駆的なメカニズムとして統合的なプログラムを進めてきたかについての説明に続き、アホンシ駐シエラレオネ国連常駐調整官からは、人間の安全保障の現場での実践に向けた国連システムの決意を披露しました。さらに、第二部では、カタール国連常駐代表及びアイルランド国連常駐代表から、来るSDGサミットに向けた準備状況についてのブリーフィングが行われました。
  2. 45か国の参加を得て開催された今次会合では、活発な意見交換を通じて、人間の安全保障がどのような分野でどのような付加価値を現場にもたらすことが出来るのか、また、2030アジェンダ達成にいかに貢献しうるかについて、参加者間での理解が深まったほか、2030年までに持続可能な開発目標の達成を加速するためのツールとして、人間の安全保障の理念を活用する必要性が高まっていることが再確認されました。
  3. さらに、参加者は人間の安全保障の重要性とSDGサミットへの期待についての加盟国の意見を聞くとともに、人間の安全保障に関する次期事務総長報告が人間の安全保障の理念をより一層明確化かつ強化することに役立つものとなることを認識しました。

(参考)人間の安全保障フレンズ
 2006年にニューヨークベースの非公式・自由なフォーラムとして人間の安全保障フレンズが結成され、2009年までに全7回の会合が開催された。人間の安全保障フレンズ会合を通じた概念普及の結果、最終的には人間の安全保障の共通理解が記載された2012年国連総会決議が採択されるに至った。国際社会が新型コロナウイルスからの回復を目指していくに当たり、人間の安全保障の概念に関する議論を再活性化するべきとの認識の下、日本、コスタリカ、セネガルの国連常駐代表を共同議長として人間の安全保障フレンズが再結成され、2021年6月に第1回フレンズ会合、同年12月に第2回フレンズ会合、2022年3月に第3回フレンズ会合、同年12月に第4回フレンズ会合が開催された。


ODA(政府開発援助)
ODAとは?
広報・イベント
国別・地域別の取組
SDGs・分野別の取組
ODAの政策を知りたい
ODA関連資料
皆様の御意見
人間の安全保障へ戻る