ODA(政府開発援助)

(The Nation紙 The Daily Times紙 2019年4月30日付)
令和元年9月20日

 マラウイの空の玄関口「カムズ国際空港」が日本のODAで大きく変わり,現地メディアに大きく取り上げられました。マラウイの運輸公共事業省事務次官をはじめとする関係者の「今回の日本のODAで,空港は広々と便利に生まれ変わった。今後多くの観光客を迎えることができるだろう」という喜びの言葉とともに紹介されました。

 もともとこの空港は1983年に日本のODA(円借款)によって建設されたものでしたが,35年経過したことから老朽化が進んでいました。一方で,2003年に年間約11万人だった利用客数は, 2013年には約31万人に。さらに2025年には約46万人の年間利用者数が見込まれています。空港にはターミナルビルが1棟しかなかったため,飛躍的に増大する利用客数に十分に対応しているとは言えず,設備の改修・拡張が必要となっていました。

 日本企業が多く関わったこのODAプロジェクトでは,約2年の工事期間を経て,新たに3棟のビルが増設され,手続きエリアのスペースに余裕ができ,保安検査エリアに最先端機器が導入されました。また,利用客がワンフロアで移動できるようにするなど,ユニバーサルデザインの考え方が導入されました。そのため,それまで1時間に30人から50人程度しか手続きができなかったところ,1時間に500人ほどの対応が可能になる見込みです。また,老朽化のため運用が停止されていた航空機監視システムも,再開される予定です。さらに,今後も空港の安全に持続的に寄与するため,航空管制官とレーダーの維持管理の技術者への訓練支援も計画されています。

 日本はこれからもODAを通して,マラウイの発展と空港の安全に貢献していきます。

(写真1)The Nationの記事画像 (提供:The Nation紙)
(写真2)The Daily Times紙の記事画像 (提供:The Daily Times紙)
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