ODA(政府開発援助)

体育館建設で地域住民をハッピーに!

平成30年3月26日

原稿執筆 在ミクロネシア日本国大使館

雨の日でも運動ができるように

 2014年10月23日,ミクロネシア連邦ポンペイ州コロニアタウンにあるアワーレディーオブマーシー高校は歓喜に包まれていました。同国の首都があるここポンペイ島は人口約3万人,車で1周しても約2時間程度の太平洋に浮かぶ小さな島です。
 同島の年間降水量は4,000ミリメートル以上,1年のうち300日以上も雨が降るため,子供たちは体育の授業や休み時間,放課後に運動ができない事が多々あります。そんな島の高校に,雨を気にせずいつでも運動をしたり,イベントを開催したりすることができる体育館が,我が国の草の根・人間の安全保障無償資金協力によって建設されました。現在,この体育館は同高校の体育の授業や放課後のクラブ活動,地域の各種イベントなどに幅広く活用されています。

  • 引渡式の当日に体育館に集まる高校生や関係者達
  • 体育の授業風景

体育館が文化交流の懸け橋に

 引渡式が行われた翌年の2015年から,定期的に大使館主催のジャパン・フェスティバルが同体育館で開催されています。本フェスティバルは,大使館の広報・文化活動の一環として開催されるもので,地域の学校や住民グループの協力を得て,ソーラン節などの日本の音楽を使った踊りや歌をステージで披露したり,書道や折り紙,浴衣の試着ブースなどを設けたりすることで日本の文化を知って,体験してもらうことを目的としています。本年2月に開催された第6回ジャパン・フェスティバルでは,900人以上が訪れ大盛況に終わりました。

  • ソーラン節を披露する生徒達
  • 浴衣を試着する現地の人々

体育館建設による思わぬ効果

 引渡式から約2年後の2017年1月,大使館員が体育館の使用状況について,同高校の副校長先生に質問をしたところ,興味深く,そして大使館として嬉しい回答をいただきました。同高校の受験者数を尋ねた何気ない質問だったのですが,「体育館のおかげで受験者数が増えています。ある受験生に受験の理由を尋ねたところ,“体育館があるから!バスケットボールがいつでもできるから!”とのことで,日本からの支援には本当に感謝しています。」という回答でした。
 日本では,学校に体育館があるのは当たり前のことですが,ここミクロネシア連邦はそうではありません。いざという時には防災施設として活用される体育館でもありますので,末長く活用されるよう同高校の関係者と引き続き協力していきたいと思っています。