ODA(政府開発援助)
第520回ODA出前講座 開催報告
四天王寺大学
令和5年8月17日
2023年6月、四天王寺大学にて国際協力局緊急・人道支援課の児玉光也課長補佐がODA出前講座を実施しました。今回は「緊急人道支援を通した国際保健活動」をテーマとした講義を行い、看護学部2年生の90名が受講しました。



参加者からの感想(抜粋):
- 発展途上国への支援について興味があり、今回の講座はとても興味深く聞くことができました。支援に行った国で近寄ってきてくれる子もいるが、知らないところで病気に苦しんでいる子もいるという言葉がとても印象深かったです。
- 緊急人道支援に携わる方々が普段から集合がかかるとすぐに行動できるようにしていると知り、自分も医療従事者を目指しているのでとても刺激を受けました。
- 発災後、緊急対応を行うだけではなく、災害を繰り返さないように復旧、復興し次の災害に備え、少しでも被害を小さくすることを目指していることを学び、救命活動だけでなく、非常に長期的な支援をされているのだと学びました。
- 開発途上国の国造りを支援するために将来を担う人材の「人造り」(人材育成と技術移転)を目的とした援助を行っているODAの話を聞いて、将来、看護師になって日本人だけではなく、色々な国の人とも関わりたいと思いました。
- 支援に行かれた国の事例紹介の中で、トリアージタッグのカラーコードの重要性のお話がありました。写真に写るその国の子はみんな笑顔で健康そうに見えましたが、ここに写ってない子はどうなのかなど、実際にそこに行って直接関わらないと何もわからないということが心に残り視野が広がりました。
- 講師の先生もおっしゃっていましたが、自分の目で見ることの重要性について講座を通して意識できるようになりました。テレビやスマホだけではなく、支援を行っている現地に赴かないと本質の部分は見えてこないと思いました。
- これまで経験してきたことや実際の現場での活動を聞いて、「人の命を救いたい」、「今よりもっと良くしていきたい」という強い気持ちが芽生えました。
- 特にJDR(国際緊急援助隊)のお話が印象に残りました。災害が発生してから、6時間以内に各自仕事などを調整し、48時間以内に派遣されて、現地での救護活動をするまでの流れに感激しました。1分1秒でも早く被災地を救わなければならないという志をもって、JDRの方々は人道支援を最優先し現場に向かうことを知り、本当に「すごい」と思いました。
- お話を聞いて私でもいつか国を越えて看護師として人を助けられるかもしれないと希望を持つことが出来たし、漠然と目指していた看護師としての夢を見つけられたような気がしました。
- 国際緊急援助隊のチームには看護師や医師だけでなく色々な職種の人達が携わっていることを知ることができました。現場での救助の体験を聞かせていただき、1週間ほどの限られた時間の中で、生きている人を出来るだけ多く救うという過酷な現場であることを知りました。
- 海外での人道支援活動のお話を聞いて、災害の時ほど国同士の助け合いが必要なのだと改めて感じました。
- 災害が起こる時間だけでなく季節によっても乾燥していたり、二次災害につながるような梅雨の時期など、被害の大きさが異なるということがわかりました。
- 日本の人道支援の仕組みや取り組みを細かく知ることができたことや、災害が起こると多くのチームボランティアの方々が駆けつけそれぞれの役割を果たすことで、被害を受けた方々に必要な支援が行き届くようになっていることに関心を持ちました。