ODA(政府開発援助)
第519回ODA出前講座 開催報告
近畿大学
令和5年8月8日


テーマ及び講演内容
2023年5月、近畿大学にて国際協力局地球環境課の藤本真美上席専門官がODA出前講座を実施しました。今回は「SDGsと生物多様性」をテーマとした講義を行い、理工学部及び情報学部の1年生1,300名が受講しました。

参加者からの感想(抜粋)
- SDGsやMDGsだけでなく、生物多様性条約や人間が生態系から受ける恩恵を指して呼ばれる生態系サービスのお話を聞くことで、環境問題を別の観点から捉えることができました。
- 講座を受ける前まではSDGsに対して興味もなく、聞こうとも思っていませんでしたが、いざ聞いてみると自分に関係のないことではなく、地球の将来に必要不可欠であるということがわかり、さらに興味を持ちました。
- 今までポスターや広告などでSDGsに触れることがあっても、忙しさを理由に深く考えることはありませんでしたが、実は環境問題が私たちの生活と密接につながっていることを知ることができ非常に良かったです。
- SDGsと多様性の大切さを再確認できました。自分にもできることはどんどんやっていこうと思いました。
- 実際に参加した生物多様性条約の締約国会議の話が聞けて、貴重な経験ができて良かったです。
- 環境を守ることは私にとっては当たり前の概念でしたが、果たして本当にその意味を理解しているのかという疑問をもちました。指示を受けてゴミの分別を行ったり、風呂の水を別の目的に使用するなど、受動的な環境保全活動をしていて、自分から自然を保護するにはどうすればいいか考える機会はほとんどなかったと思いました。今回の講演はそのような自分の態度に反省を促す良いきっかけになりました。
- SDGsの内容だけでなく、どうしてその項目が必要であるのかを成り立ちから説明してもらったことで、より内容のことを理解できるようになりました。日本においては、まだまだ黄色と赤の改善すべき項目が多く、自分だけでなく周りの人たちにもSDGsのことを伝えるべきと考えるようになりました。
- ODA(政府開発援助)については興味があったのですが、講座を通じて発展途上国を支援していく活動をしてみたいと思いました。
- 日本のSDGsの達成度では教育や貧困などは達成できていたが、陸や海の動物の生命の保全など私たちの生活の中で直接の関わりが少ない分野では達成度が低かったのを見て、生物多様性が考えられている中でこのようなことがあってはならないと思い、少しでもプラスチックごみを減らしたり節電したり環境に良い行動を心がけたいです。
- 経済成長のために環境を犠牲にしてしまうことがあり、環境保護と経済成長はどちらかを諦めなければいけないと思っていましたが、必ずしもそういうわけではなく、多くの人が協力して話し合いをしながら取り組むことで、どちらも行うことは可能であるということを知りました。これからの社会のためにこのような取り組みについて考える機会はとても大切だと実感しました。
- 地球温暖化により生物多様性が失われてきていることについて学ぶことができ、SDGsの17個の課題は見たことがありましたが、達成度についてはあまり知らなかったので、最近のSDGsの状況を知ることができて勉強になりました。
- ただ環境について考えるだけではなく、生物の観点から見ることで持続可能な社会を考えるというのがとても良かったです。
- SDGsの道のりや、様々な条約、持続可能な社会の実現に向けた取り組みの概要などを改めて学ぶことができたから。また、世界のSDGsの認識やそれを踏まえた各国の取り組み度合いについて調べてみたいと思ったから。
- 日本のこと(達成度など)だけでなく、貧困地域も含めた世界規模の問題なので、他人事だと思わず、地球の人間として耳を傾けて、リサイクルや分別など自分にできることはあるのか考えたいと思いました。理系学生として、貢献できるような仕事やボランティアなども知ってみたいと思いました。