ODA(政府開発援助)

平成27年8月21日

 2015年7月7日(火曜日),桜美林大学に外務省国際協力局開発協力総括課の藁谷栄上席専門官を講師として派遣しました。今回の出前講座では,同大学の学生80名を対象に「ODAを通じた日本と世界の繋がり」というテーマで講義を行いました。

講義概要:ODAを通じた日本と世界の繋がり

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参加者からの感想(抜粋)

  • 世界の人口に対して,途上国の人口の割合が非常に高く,安全な水が飲めない人が8億人ということや,読み書きが出来ない人が多いなど,今私たちにとって当たり前であることが世界では当たり前でなないと知り,世界に対しての意識が変わりました。
  • ODAがどのような活動を行っているかなどを知り,それと同時に先進国と途上国の差を改めて感じました。国際的な時代だからこそ,国際協力をし,助け合うべきだと思いました。
  • 私は親日国トルコについてゼミ活動で研究をしています。日本とトルコは歴史上で多くの交友関係を経て,今は友好的関係を築くことができていて東日本大震災でも救助活動に32名の隊員を派遣してくれました。このように相互的に助け合うきっかけというのはODAなどでつくられ,助けてもらった国にとっては大きいのではないかと思いました。国同士で支え合い,助け合いがさらに広がっていくと良いと感じました。
  • 自分が現代史を通して学んできた“世界”は切り取られたごく一部だと分かった。同時に自国である日本についての知識も貧しいと感じた。日本の企業が他国の生活を快適にするために技術提供したり,命がけで不発弾を処理している事実はもっと知られるべきだと思う。だが,インフラ整備には疑問に感じる部分がある。環境問題について考えた時,現在の先進国のインフラ技術は自然環境に対してあまりいい印象を持てない。国際協力は先進国の力を途上国に与えるだけではないはずだ。先進国も自然と共に生きる力を途上国から学ぶべきだと思う。
  • 以前はODAはただ途上国にお金を渡し,基本的なインフラを整えてるだけの善意の押しつけだろと思っていたのですが,相手の被援助国との自主性を尊重し,何を欲しているのかという対話が重視されていたことに驚きました。
  • ODAは単に先進国による途上国への支援という名の市場の開拓だろと見なしていました。ただこれが世界平和につながるとは思ってもみませんでした。「衣食足りて礼節を知る」。まさに貧困・飢餓の根絶は平和につながるのだなと思いしらされました。
  • 途上国を援助するにあたって,日本のやり方や技術を相手国に押しつけるのではなく,相手国との対話と協働することで互いの良い部分を生かしつつ途上国の国作りをしていくことが大切であることがわかりました。
  • 途上国にお金を寄付する際にも,NGO・NPOなどの非営利組織だけが関係するのではなく,様々な貢献の仕方があり,官民連携がなされていると知りました。“途上国のために”“国際社会のために”そして“日本のために”というODAの意義に関心があるので,もっとODAについて調べたいです。
  • “外務省”というワードはテレビなどでよく聞きますが,実際どのようなことをしているのか全く知りませんでした。細かい組織に分かれ,様々な問題について取り組んでいることが分かりました。発展途上国の支援はとても大きな課題だと思いました。日本の技術を提供しつつも,その現地に合わせたものを現地の人と一緒に作っていくことが大切だなと思いました。また,技術を提供しても,それがその先その国でずっと続くように現地の人に受け継いでもらうことが重要になってくるのかなと思いました。ものだけのつながりだけでなく,人と人とのつながりが必要であり大切だと思いました。
  • 私は12歳までずっとフィリピンで暮らしていました。当時はよく貧困という現実を目にしていて,日本では考えられないような光景を目の当たりにしていて,初めて日本に来た時に町の綺麗さにも衝撃を受けたのを覚えています。今日の講演を聞き,日本以外の世界では様々な現実問題があることに思い出されました。将来,何らかの形で発展途上国に協力できたらいいなと思いました。
  • 大きな問題である国際問題について,具体的にどのような活動を行っているか興味があった。「対話と協働」という,キーワードで最終的にはその土地の自主性の尊重が最優先。これは,押し売りや先進国のビジネスに左右されることなく,途上国の人たちがつくる国ということが重要であると分かり,考えさせられました。支援の面では,日本企業の中小企業までもが参加できると知り,私たちにできることはまだまだ可能性が広いと思った。将来,どのような場所でも社会貢献できるように努めたいと思った講演だった。
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