ODA(政府開発援助)
第288回ODA出前講座 開催報告
愛知県立西尾高等学校
平成27年6月2日
2015年5月7日(木曜日),愛知県立西尾高等学校に外務省国際協力局開発協力総括課の柏口温子事務官を講師として派遣しました。今回の出前講座では,同校の3年生175名を対象に「日本のODAの魅力」というテーマで講義を行いました。
講義概要:日本のODAの魅力


参加者からの感想(抜粋)
- 発展途上国について今まで深く考えたことがなかったことに気づきました。世界の人口の7人に1人が貧困層になっているということに驚きました。とても多い割合だと思いました。
発展途上国には,家がない子や自分から家を出た子がいて,また,家が貧しいため教育を受けられない子がいて,教育を受けていないために働けないといった負のスパイラルなど,まだまだ解決できていない問題がたくさんあることが分かりました。将来のために子供が教育を受けられるようになると良いと思いました。 - 発展途上国の子供たちは十分な教育環境が整っていないので,知識や技を身に付けることができない。そうすると,その子供たちが大人になってしっかりとした仕事に就けず,自分の子供に十分な教育を受けさせるお金がないという,悪循環になってしまうのは,いけないことだなと思いました。日本は60年にわたってODAを積極的におこなってきて,日本の経済技術協力が他国の発展に役立っていて,とても良いことだなと思いました。また,ODAを通じて,ビジネス環境が整備されて,めざましい経済成長が日本企業の投資を呼び込むので,途上国にとっても,日本にとっても,国際社会にとっても効果的な活動だなと,改めて思いました。
- 発展途上国,貧困というのは,私達にとっては,あまり身近な問題ではありませんでした。それゆえ,あまり多くの知識を持っていませんでした。だから1日あたり,1.25ドルで生活していることも驚きだったし,負のサイクルによって子供達が汚染された環境で教育を受けられずに生きている写真を見て,話を聞いて心が痛みました。また,ODAの細かな構造や利子有りで貸し付けている理由も日本の経験を生かしており,うまく使われているなど感心しました。また,私たちが今どれだけ恵まれていて,生活できているかを再認識する機会となりました。
- 今回の講演を聴いて,日本は本当に恵まれている国なんだなと思いました。驚いたことは,昔,日本も世界銀行からお金を借りていた国だったということです。1990年7月に世界銀行に借金を返済するまでは,日本も支援を受けていたことを知らなかったので驚きました。今では日本は世界で4,5位のドナー(支援国)となっているので,すごい成長だと思いました。
- 国際社会で日本が活躍していることに,日本人として誇りを持てたし,自分もどんな形でもいいから,国際支援に参加できるような大人になりたいと思いました。