ODA(政府開発援助)

平成30年7月6日

 2018年6月20日(水曜日),国際協力局開発協力企画室の小山首席を講師として派遣しました。今回の出前講座では,同大学の人間社会学部の学生38名を対象に「日本の開発協力 現状と課題」というテーマで講義を行いました。

(写真)国際協力局開発協力企画室の小山首席を講師として講義を行いました。

参加者からの感想(抜粋)

  • ODAのことはただ先進国が援助しているだけだと思っていたが,将来的に開発途上国自身が経済向上や福祉向上をできるような手助けであることがわかった。
  • ODAの中には,インフラ整備や平和の構築,保健など,さまざまな支援をしているが,これらはその国と話し合い,本当に必要なものを支援しているのだと知った。
  • ODAは「募金」という印象が強かったが,パートナーシップや女性に対する取組も行っていることを学んだ。確かに,どれだけお金や医療技術があったとしても,その国自体の考え方や習慣を変えていかなくては,結局は何も改善されることはないのだなと感じた。
  • 今まで開発協力というものをなぜ日本が行っているのか,国内でも多くの問題がある中で,多額のお金をかけてまでやるものなのかと疑問に思っていたが,経済発展につながったり,東日本大震災の時に外国から日本に支援があったことも,こういった活動があったからこそということがわかった。長期的にみれば利益が出るとわかったが,もっとどういう利点があるのか調べてみようと思った。
  • ODAで女性が普通の生活を送るための女性の地位向上に向けた取組も行い,物資的な豊かさを整えるだけでなく,女性の地位向上のような精神的な豊かさの整備にまで協力していることを知って,途上国のことを考えた取組がされていて,よいなと感じた。
  • 国際問題を解決するには,資金などの現実的な問題が立ちはだかると感じた。そのため,もう取り組んでいると思うが,開発パートナーを増やすことは本当に重要だと思う。開発パートナーが大企業であれば,資金的な問題が軽減するのはもちろん,企業側にとってもCSRを重視し,企業としての価値も上がる。国際協力に取り組むことは大変だが,長期的にみれば,誰かが救われると考えると,本当に大切で,すごい取組だと思う。
  • 日本のODAの評価が非常に高い点について驚きがあった。しかし,今回の講座で,長期的にみると安い費用で済む「質の高いインフラ」や,日本人特有の細やかな調査や分析,見返りを求めない姿勢を知り,日本のODAの評価が高いのは妥当であると思った。
  • インドのデリー高速輸送システム建設計画でも,ただ単に交通渋滞を緩和するだけの結果だけでなく,ビジネスの中の「納期」の重要性や「安全」の概念,女性が安心して車両に乗ることができるようにするというインフラの質の高さを教えていたのに感心した。
  • 国際機関による援助のほか,2国間で援助をしたり,連携していく話が興味深かったので,インターネットで詳しく調べようと思った。日本が質の高いインフラを提供した後,そのインフラを継続するために,人材育成での協力を行っている,正のスパイラルだという話が印象的だった。ただ提供して終了するのではなく,その後どう活かしていくか,その国を自立させるかという課題に対しても,さまざまな援助が行われているのだと感じた。
  • パキスタンやアフガニスタンで取り組んでいる女性関連支援は,女性である私たちにとっては,とても身近に感じる問題。日本では女性専用車両など充実しているが,途上国では女性が普通の生活を送ることすら困難であるという事実は,今後なんとしてでも改善されてほしいと思った。女性が性差を感じず,男性と同じくらい活躍できる社会に,すべての国がなってほしいと思う。こういった面でも開発協力は重要であり,私自身も少なからず支援したいと感じた。
  • 女性の意思が反映されない(女性が意思決定に参画できない),女性に学がついても,それを活かせる働き場所がない等の状況から,まずは働ける環境を整えようとする取組などを行っていると知り,子ども,女性の教育強化,人権を守ることが特に重要であると感じた。今日のお話を聞いて,私に何かできることはないかと真剣に考えたいと思った。
  • 「ODAガールと主夫ボーイ(外務省発行ODA関連漫画小冊子。参考資料として配布)」を読んでみて,カンボジアの紙幣に日本の国旗が描かれていることを初めて知って,何か温かい気持ちになった。ODAの成果が紙幣にまで描かれるなんてすごいと思った。
  • 「海の向こうのちょっといい話(外務省発行ODA関連小冊子。参考資料として配布)」で紹介された陸稲振興技術協力プロジェクトの中で,お米をおいしそうに食べているカメルーン共和国の人の写真を見て,私たちが当たり前に暮らしている生活を,もっと他国の人々にも過ごしてもらいたいという気持ちになった。
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