ODA(政府開発援助)

Livelihoods support program for persons with intellectual disabilities in Lao P.D.R. (Phase 2)
令和3年10月14日
(写真1)集合写真 「ラオファッションウィーク」に参加

プロジェクトの概要

国名:
ラオス人民民主共和国
事業期間:
2018年2月1日~2019年1月31日
分野:
教育・人づくり
実施団体:

 アジアの障害者活動を支援する会(ADDP)は、1992年に設立された国際NGOであり、1997年からラオスを中心に、障害がい者の社会自立に寄与するための様々なエンパワメントに資する活動を実施しています。本事業は、2017年2月から2020年1月の3年間を予定しており、ラオスにおいて特に開発プログラムの中で、支援が遅れている知的障害者を対象にした事業です。ラオスではほとんどの知的障害児・者が教育にアクセスすることが出来ず、教育、就労等一般的な社会参加の機会が極端に奪われています。知的障害児の親たちは子供の将来を憂い、教育・就労などにアクセスできない子たちをいかに守り、自立できるように育てていけばよいか方法もわからず、悲嘆しています。ラオスで唯一の行き場のない若い知的障害児・者を通所で預かる知的障害者センターがビエンチャンに設立されていますが、指導を担当する指導員にスキルやノウハウがなく、カリキュラムも構築されていない状況で、ぼんやりと1日過ごしている知的障害者も多い現状でした。そこで1年次の本事業では指導者を対象に能力向上のプログラムを構築し、一人ひとりの知的障害児・者のニーズに合った個別支援計画の策定の指導と、青年期に達している比較的軽度の知的障害者に対しては簡易職業訓練を実施いたしました。就労のロールモデルを作っていくことはとても重要で、軽度の知的障害者は充分に職業能力があることも実証されました。2018年2月から開始する第2年次は、第1年次で行った活動をさらに深め、職業訓練の種類も広げ、ジョブコーチという知的障害者の就労自立に欠かせない人材も育成しながら、知的障害者の就労自立をラオスの企業への就職や収入向上のための活動を通じて彼等の社会自立を達成するための基礎能力を構築することを目標にしています。第1年次からの学びを共有しつつ、ラオス障害者協会、知的障害者センター指導員、ジョブコーチ、親、労働社会福祉省、全てのステークホルダーと連携しながら、知的障害者の日中活動の支援から就労自立・社会自立の達成を目指して、知的障害者が取り残されない社会の構築と知的障害者の理解の啓発を更に促進しながら、インクルーシブ社会の構築を目指します。

プロジェクトの進捗

事業の開始前

(写真2)支援計画作成の様子 本人・親・ジョブコーチで支援計画作成
(写真3)事情調査の様子 市・県への知的障害者事情調査

事業の完了時(第2年次)

(写真4)野菜と男性 有機栽培の野菜はリピーター増加中
(写真5)啓発活動の様子 イベントのブース出展で啓発活動
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