ODA(政府開発援助)

Comprehensive Mechanical Demining in Kampong Thom (Phase 2)
令和3年8月20日
(写真1)危険回避教育の様子 CBURRによる危険回避教育

プロジェクトの概要

国名:
カンボジア王国
事業期間:
2019年3月1日~2020年2月29日
分野:
地雷・不発弾
実施団体:

 カンボジアでは、ベトナム戦争とその後の内戦等による地雷・不発弾が国内に広く残存しており、依然住民生活の大きな脅威であり、社会・経済インフラの整備を進めていく上でも大きな阻害要因となっている。同国の地雷・不発弾処理は政府機関であるカンボジア地雷処理センター(以下、CMAC)が中心となって実施しているが、CMAC公表値によると、地雷・不発弾汚染地域はいまだ約2,000平方キロメートル残っており、現在の処理ペースのままでは、2025年までに国土を安全化するという上記政府目標の達成は極めて困難な状況となっている。
 これらの中には、地雷と不発弾が混在している地域が多く残されているが、混在する地雷と不発弾の処理は複雑であるため、処理速度の加速と安全性の確保が喫緊の課題となっている。
 事業対象地のコンポントム州においても、依然としてクラスター弾を始めとする不発弾が多数残存しており、また一部地域には遺棄地雷も存在していることから、住民の居住地域に比較的近く跡地利用が容易と思われる地域においても処理が進んでおらず、同地域開発の足かせとなっている。
 本事業では、上記混在汚染地域において、地雷除去機及びクラスター子弾除去機を活用し、迅速かつ安全に地雷及び不発弾処理を行う総合的な機械処理技術をCMACに教授する。これにより、これまで技術的に難しいとされてきた混在汚染地域における地雷・不発弾処理を促進し、これら地域における住民の安全確保と社会・経済開発に資することを目指す。

プロジェクトの進捗

事業の開始前

(写真2)講義の様子 爆破処理作業の講義
(写真3)屋外での実習の様子 探査機操作実習

事業の完了時(第2年次)

(写真4)爆破処分の様子 ERWIチームによる爆破処分
(写真5)重機を用いた処理の様子 クラスター子弾破砕処理
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