ODA(政府開発援助)

平成29年3月16日

評価年月日:平成29年2月10日
評価責任者:国別開発協力第三課長 大場 雄一

1 案件名

1-1 供与国名

モザンビーク共和国

1-2 案件名

カーボデルガード州国道三百八十号橋梁整備計画

1-3 目的・事業内容

 モザンビーク北部のナカラ回廊地域を南北につなぐ国道380号線上の橋梁の整備を行うことにより,同地域の物流の円滑化を図り,もって包括的な回廊開発を含む地域経済活性化及び地域住民の生活改善に寄与する。供与限度額は34.19億円である。

1-4 環境社会配慮,外部要因リスクなど留意すべき点

 本計画はJICA環境社会配慮ガイドラインにおいてカテゴリBに分類されており,環境への望ましくない影響は重大でないと判断される。

2 無償資金協力の必要性

2-1 必要性

  • (1)モザンビーク共和国(以下「モザンビーク」という。)の道路舗装率は全国で約21%(2014年)に過ぎず,国家開発戦略(National Development Strategy 2015-2035)においては,道路セクターへの新規投資が重視されている。また,「政府5か年計画(2015-2019)」で,経済社会インフラ開発が優先課題として挙げられており,同課題を達成する戦略目標として道路橋の改修及び拡張が掲げられている。とりわけ,「ナカラ回廊地域」と位置付けられているカーボデルガード州を含む北部5州は,天然資源や農業開発のポテンシャルを有することから,天然の良港であるナカラ港を基軸とした開発・産業振興が期待されている。
  • (2)国道380号線は,モザンビーク最北部とナカラ回廊地域を南北に縦断する国道であり,東西に延びるムトゥワラ回廊とナカラ回廊の2回廊を連結する役割を担っている。同路線は,今後のモザンビークの経済発展において重要となるロヴマ沖の天然ガス関連の開発を進める上での重要なアクセス道路となる。
  • (3)しかしながら,同路線上にある橋梁の多くは仮設橋であるため,貨物を満載した大型車輌が通行できないこと,雨期に越流により通行できなくなる期間が生じることなどが課題となっている。
  • (4)かかる状況から,国道380号線上の橋梁を整備することを目的とした支援に係る要請が,モザンビーク政府から我が国になされた。
  • (5)なお,本計画は2014年1月の日モザンビーク首脳会談で安倍総理から表明した「ナカラ回廊を中心とする700億円のODAの供与」の公約に沿ったものであり,TICAD VIの機会に我が国が表明した「質の高いインフラ投資」にも該当するものである。さらにTICAD VIの際に実施されたニュシ大統領との首脳会談でも,ナカラ回廊開発を両国で進めていくことが確認されており,外交的実施意義が高い。

2-2 効率性

  • (1)対象橋梁の整備の優先度を健全度,河川の越流状況,交通量等に基づき検討し,特に優先度の高い3橋梁を無償資金協力の対象とした。
  • (2)設計にあたり,構造物を可能な限り同一の形式及び材料を用いて標準化を図り,建設費の低減,施工効率の向上を図った。
  • (3)維持管理に関しては,技術協力「道路維持管理能力向上プロジェクト」(協力期間:2011年8月~2014年7月)の成果を活用可能。

2-3 有効性

 本計画の実施により,以下のような成果が期待される。

  • (1)マコミア-オアシ間の大型車移動時間が,300分(2015年)から80分(2023年:事業完成3年後)に短縮される。
  • (2)同区間の12時間あたり交通量が,344台(2015年)から570台(2023年:事業完成3年後)に増加する。
  • (3)雨期にも常時通行可能となることにより,周辺地域の経済活性化、地域住民の生活改善に貢献する。

3 事前評価に用いた資料及び有識者等の知見の活用等

  • (1)モザンビーク政府からの要請書
  • (2)JICAの協力準備調査報告書(JICAを通じて入手可能)
  • (3)技術協力「道路維持管理能力向上プロジェクト」詳細計画策定調査報告書
    (JICAを通じて入手可能)
  • (4)モザンビーク国別評価報告書(2008年度)
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