ODA(政府開発援助)
グローバルフェスタJAPAN2022開催報告
- グローバルフェスタJAPAN2022
「みんなが参加する国際協力」をテーマに
会場での開催とオンライン視聴を両立


10月1日(土曜日)及び10月2日(日曜日)にグローバルフェスタJAPAN2022が東京国際フォーラム(東京都千代田区)で開催されました(外務省、国際協力機構(JICA)及び特定非営利活動法人国際協力NGOセンター(JANIC)共催)。昨年に引き続き、新型コロナウイルスの感染防止対策を行った上で、対面形式とオンライン形式を両立したハイブリッド形式で開催しました。
31回目となる今回のテーマは、“ここからつながる世界。ともにここから創る未来。みんなが参加する国際協力”。国際協力に携わるNGO、国際機関、企業、大学や在京大使館など約100団体による展示や活動報告、物販を始め、多彩なゲストが登壇するステージプログラムや体験ワークショップ等が行われました。昨年を上回る盛況であり、2日間の合計でリアル(ロビーギャラリーを含む)・オンライン全体で推計約22,000人、うちリアルは約12,000人のご来場・視聴いただきました。
オープニングセレモニー
イベントの冒頭のオープニングセレモニーでは、吉川ゆうみ外務大臣政務官が共催者を代表し挨拶を行いました。吉川政務官からは、世界に目を向けると人間の尊厳を脅かす問題が深刻さを増しているとして、日本の平和と成長も世界の平和と成長があってこそであり、世界からの期待と時代の変化に応えるため、政府は、開発協力政策の基本方針を示す「開発協力大綱」の改定を行うこととした旨述べました。また、幅広いアクターによる国際的な協力の機運もこれまでになく高まっており、本イベントが、世界のために新たな一歩を踏み出す大きなきっかけとなれば大変嬉しく思う旨述べました。(全文(PDF))

ODAマン(C)DLE
オープニングを盛り上げるすゑひろがりずとODAマン
オープニングセレモニーでは、人気お笑い芸人のすゑひろがりずによるSDGsに関連する漫才を披露されました。続いてODAマンが登場し、すゑひろがりずと一緒に国際協力に関するクイズセッションを盛り上げました。
官民連携、ユース世代に着目
外務省企画プログラム


ODAマン(C)DLE
ステージの様子
中小企業の海外展開とODA
「FROGMAN、ODAの“クリエーター”と語らう」
中小企業の海外展開に向けたODAの活用をテーマに、企業関係者からJICA民間連携事業の事例を紹介しました。続いて、「ODAマン」の生みの親・FROGMANによる企業関係者へのインタビューセッションを行い、ODA活用の理由、事業における困難や反響などこれまでの経験・知見を共有するとともに、各企業の強みを生かした海外展開とODAの活用などに関するやりとりを行いました。さらに、各企業の事業内容に関連したクイズセッション、質疑応答を行った他、ODAマンも登場し、会場を盛り上げました。


パネルディスカッション「ここから私たちが作る未来 “今”を取り巻く様々な課題と“これから”の国際協力についてみんなで考えよう」
貧困など開発途上国の開発課題や感染症、環境などの地球規模課題、近年のウクライナ情勢を含む様々な問題が深刻化する中、より多くの若者たちが国際協力に関心を持ち、未来の在り方に対してどのように関与できるか、各方面のプロフェッショナルがパネルディスカッションを行いました。議論では、最近の情勢の変化に伴いODAのみならず官民連携の取組の必要性、少子高齢化、脱炭素の推進、民間資金の活用と国民を如何に開発課題に向かわせるか、技能実習生による地方活性化等の視点からパネリストによるプレゼン、クロストークを行い、ゲストの吉本興業の横澤夏子氏も一般目線から議論に加わり、観客・視聴者の関心を集めました。
外務省フォトコンテスト授賞式
「心をつなぐ一枚の写真 共につくるせかい」をテーマとした外務省フォトコンテストでは、256点の応募作品の中から厳正な審査を経て最優秀賞1点、優秀賞1点、特別賞1点、入賞6点、いいね賞1点を決定しました。遠藤和也外務省国際協力局長から最優秀作品等を表彰するとともに、各受賞者から作品の背景や関連する活動について説明をいただきました。表彰にあたっては、審査員を務めた戦場フォトグラファーの青木弘氏とライカカメラジャパン株式会社の米山和久氏より貴重な講評をいただき、協賛各社よりそれぞれ賞品が贈られました。
- <副賞>
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- 最優秀作品:
- ライカカメラジャパン株式会社よりコンパクトデジタルカメラ「ライカV-LUX5」
- 優秀作品賞:
- 富士フィルム株式会社よりインスタントカメラ「instax mini Evo」
- いいね賞:
- 富士フィルム株式会社よりインスタントカメラ「チェキ INSTAX mini 40」
- 特別賞:
- 株式会社タカラトミーより簡単アナログインスタントカメラ「Pixtoss」
会場では応募いただいた写真展も行っており、応募作品が展示されました。


- 外務省フォトコンテスト展示ブース
多彩なゲストによる発信
さまざまな国際協力をご紹介するプログラム


Efforts for a free and open ocean
自由で開かれた海洋のための取組
外務省が制作する、自由で開かれたインド太平洋を念頭に、海上保安庁による海上交通の安全・保安にかかる協力、港湾施設等質の高いインフラを題材とした動画の制作発表を行いました。本動画のレポーターを務める俳優吉原光夫氏を始め、外務省及び海上保安庁関係者が登壇しました。

ODAマン(C)DLE
ODAマンによる練り歩きの様子

この他のプログラムとして、「相撲道と学校教育」では、元横綱日馬富士氏が登場し、横綱引退後に故郷モンゴルに設立した学校の様子をご覧頂きながら、子どもたちへの教育や健康管理について紹介しました。
体験コーナーでは、外務省「海とさかなの親善大使」をつとめるさかなクンによる「さかなクンと学ぶ、海とお魚の世界」が行われました。
サブステージのプログラムでは、外務省国際機関人事センターによる国際機関キャリアセミナー、外務省国際協力局民間援助連携室とNGO団体の関係者が参加した国際協力NGOの活動報告が行われました。また、国連人口基金(UNFPA)による国際高齢者デーを記念して国連人口基金が皆様に投げ掛けるキャンペーンの紹介や、ECFA(海外コンサルタンツ協会)による開発コンサルタントの役割についての紹介が行われました。
会場内の外務省ブースでは、外務省ODA広報キャラクターODAマンによる「鷹の爪団の 行け!ODAマン」に関するパンフレット等を配布し、世界で役立つ日本のODAを分かりやすくお伝えしました。この他、ODAマン(着ぐるみ)による会場練り歩きなども行われ、ODAへの関心喚起とともに、イベントを盛り上げました。