ODA(政府開発援助)
日本のODAプロジェクト
イラク
有償資金協力 案件概要
令和元年6月19日
バスラ製油所改良計画(第二期) | ||
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E/N署名 | 令和元年度 | |
供与限度額(億円) | 1,100 | |
供与条件 | 金利(%) | 0.2 |
償還期間(年)/ うち据置期間(年) |
40(10) | |
調達条件 | 日本タイド | |
事業概要 | この計画は,イラク政府に対し,イラクの南部に位置するバスラ県のバスラ製油所において,残渣油を活用して石油製品を生産する流動性接触分解装置(FCC)を含む精製プラント(FCCコンプレックス)等を新設するために融資を行うものです。 | |
裨益効果 | この計画を通して,イラク最大規模であるバスラ製油所における高品質石油製品の生産性向上が期待され,ガソリンについては,国内需要量の約15%を新たに自国でまかなえるようになることが見込まれるなど,イラク経済の活性化への貢献が期待できます。また,国際的な環境基準に合致する高品質の石油製品を生産することによって,環境負荷の低減や関連技術等の移転を図り,イラクの経済・社会復興に寄与することが期待されます。 |
クルド地域上水道整備計画(第二期) | ||
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E/N署名 | 平成30年度 | |
供与限度額(億円) | 24.63 | |
供与条件 | 金利(%) | 1.05 |
償還期間(年)/ うち据置期間(年) |
15/5 | |
調達条件 | 一般アンタイド | |
事業概要 | 本件は,クルド地域政府ハラブジャ市,スレイマニア市,エルビル市及びドホーク市において,取水施設,浄水場の新設・拡張,送配水施設等を整備するものです。 | |
裨益効果 | 今般の協力により,クルド地域の上水供給の改善を図り,もってクルド地域を含むイラクの経済基礎インフラの強化に寄与することが期待されています。 |
バスラ上水道整備計画(第二期) | ||
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E/N署名 | 平成30年度 | |
供与限度額(億円) | 194.15 | |
供与条件 | 金利(%) | 1 |
償還期間(年)/ うち据置期間(年) |
20/6 | |
調達条件 | 一般アンタイド | |
事業概要 | 本件は,イラク南部バスラ県バスラ市及びハルサ市において,上水道施設等の整備を行うことにより,両市の浄水供給の改善を図るものです。 | |
裨益効果 | 今般の協力により,イラク経済の中心地域にあるバスラ市及びハルサ市の浄水供給の改善を図り,もってイラクの経済基礎インフラの強化に寄与するものです。 |
灌漑セクターローン(フェーズ2) | ||
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E/N署名 | 平成30年度 | |
供与限度額(億円) | 154.65 | |
供与条件 | 金利(%) | 円LIBOR+15bp |
償還期間(年)/ うち据置期間(年) |
25/7 | |
調達条件 | 一般アンタイド | |
事業概要 | 本件は,主にチグリス・ユーフラテス川流域において,灌漑・排水設備及び農地の整備・復旧を実施することにより,農業生産の増加を図るものです。 | |
裨益効果 | 今般の協力により,農業生産の増加を図り,もってイラクの経済・社会復興に寄与するものです。 |
財政改革開発政策借款(第二期) | ||
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E/N署名 | 平成29年度 | |
供与限度額(億円) | 300 | |
供与条件 | 金利(%) | 円LIBOR+5bp |
償還期間(年)/ うち据置期間(年) |
15/5 | |
調達条件 | 一般アンタイド | |
事業概要 | 本件は,世界銀行と協調し,イラク政府の予算管理の適正化,エネルギー分野の効率改善及び国有企業改革を継続して推進させるものです。 | |
裨益効果 | 今般の協力により,イラクの財政改善を図り,もって健全な経済・社会成長に寄与するものです。 |
ハルサ火力発電所改修計画(フェーズ2) | ||
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E/N署名 | 平成29年度 | |
供与限度額(億円) | 215.56 | |
供与条件 | 金利(%) | 円LIBOR+5bp |
償還期間(年)/ うち据置期間(年) |
15/5 | |
調達条件 | 一般アンタイド | |
事業概要 | 本計画は,イラクの南部に位置するバスラ県において最大級のハルサ火力発電所を改修するものです。 | |
裨益効果 | 今般の協力により,イラクにおける電力需要に応え,電力供給能力の回復・安定化を図り,もって同国の経済基礎インフラの強化に寄与することが期待されます。 |
電力セクター復興計画(フェーズ3) | ||
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E/N署名 | 平成28年度 | |
供与限度額(億円) | 272.20 | |
供与条件 | 金利(%) | 円LIBOR+5bp |
償還期間(年)/ うち据置期間(年) |
15/5 | |
調達条件 | 一般アンタイド | |
事業概要 | 本計画は,「イラク・レバントのイスラム国(ISIL)」の影響を受けたアンバール県や,バグダッド県とその周辺地域を中心に,主に132キロボルト変電所建設等,変電施設を整備するものです。 | |
裨益効果 | 今般の協力により,イラクの電力供給の安定化を図り,もって同国の経済基礎インフラの強化に寄与するものです。 |
財政改革開発政策借款 | ||
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E/N署名 | 平成27年度 | |
供与限度額(億円) | 250 | |
供与条件 | 金利(%) | 円LIBOR+5bp |
償還期間(年)/ うち据置期間(年) |
15/5 | |
調達条件 | 一般アンタイド | |
事業概要 | イラクに対し,世界銀行との協調融資による開発政策借款を行うことで,イラク政府の予算管理の適正化,エネルギー分野の効率改善及び国有企業改革を推進させることにより,同国の財政再建を図るものです。 | |
裨益効果 | イラク政府の予算管理の適正化,エネルギー分野の効率改善及び国有企業改革を通じて,同国の国家財政の再建を図り,もって健全な経済・社会成長に寄与するものです。 |
電力セクター復興計画(フェーズ2) | ||
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E/N署名 | 平成27年度 | |
供与限度額(億円) | 537.71 | |
供与条件 | 金利(%) | 0.95 |
償還期間(年)/ うち据置期間(年) |
20/6 | |
調達条件 | 一般アンタイド | |
事業概要 | イラク中部及び南部において,400kVの変電所の建設及び送変電設備の復旧を行うものです。 | |
裨益効果 | 今般の協力により,同地域への安定的な電力供給を図り,もって民間投資の促進と雇用の創出に寄与することが期待されます。 |
クルド地域下水処理施設建設計画(第一期) | ||
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E/N署名 | 平成27年度 | |
供与限度額(億円) | 344.17 | |
供与条件 | 金利(%) | 0.1 |
償還期間(年)/ うち据置期間(年) |
40/10 | |
調達条件 | 本邦技術活用条件(STEP) | |
事業概要 | クルド地域エルビル市において,下水処理場の建設等,下水道システムを整備するものです。 | |
裨益効果 | 今般の協力により,下水処理能力の向上を図り,もって衛生環境の改善に寄与することが期待されます。 |
ハルサ火力発電所改修計画 | ||
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E/N署名 | 平成26年度 | |
供与限度額(億円) | 202.24 | |
供与条件 | 金利(%) | 本体部分:0.80 コンサルタント部分:0.01 |
償還期間(年)/ うち据置期間(年) |
15/5 | |
調達条件 | 一般アンタイド | |
事業概要 | イラクでは,1980年代以降,3度にわたる戦争と長年の経済制裁の影響により,発電所や送配電施設等の電力インフラの破壊と老朽化が進行しております。2003年のイラク戦争終結以降,電力インフラの復旧は徐々に進捗しているものの,現在でもイラクでは電力需要の伸びに供給力が追いつかないため,1日に10時間以上の停電も珍しくありません。不十分かつ不安定な電力供給は,暴動等の社会不安を惹起する一因となっているのみならず,医療や上下水道等の社会セクター開発及び産業の発展に対する重大な阻害要因ともなっているため,その改善が急務となっています。 今般の協力は,イラク南部のバスラ県にある同県最大級のハルサ火力発電所を改修するものであり,これにより,特にバスラ県における電力供給能力の回復及び安定化が図られることで,同国の経済・社会復興に寄与することが期待されます。
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港湾整備計画(第二期) | ||
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E/N署名 | 平成25年度 | |
供与限度額(億円) | 391.18 | |
供与条件 | 金利(%) | 本体部分:0.20(土木工事部分),0.65(土木工事以外の部分) コンサルタント部分:0.01 |
償還期間(年)/ うち据置期間(年) |
40/10 | |
調達条件 | 日本タイド(土木工事部分) 一般アンタイド(土木工事以外の部分) 日本タイド(コンサルティング・サービス部分) |
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事業概要 | この協力は,日本の技術を活用してイラク南部のコール・アルズベール港等を整備し,港湾機能の回復と効率化を図るものです。現在,イラクで実質的に機能している2つの港湾(ウンム・カスル港及びコール・アルズベール港)では,過去の経済制裁等の影響による不十分な維持管理や土砂の堆積と沈船等のため,船舶航行に支障を来しています。また,港湾機能が低く,荷役機材の不足・機能不足によりバースでのコンテナの荷役に相当の時間を要しており,年間取扱貨物量の増大に十分に対応できていない等,円滑な流通を阻害しているため,その改善が急務となっています。
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裨益効果 | 今般の協力により,イラク南部の港湾施設・航路の整備,管理運営強化を行うことが可能となり,港湾機能の回復・効率化が図られることが期待されます。 |
保健セクター復興計画 | ||
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E/N署名 | 平成24年度 | |
供与限度額(億円) | 102.45 | |
供与条件 | 金利(%) | 本体部分:0.65 コンサルタント部分:0.01 |
償還期間(年)/ うち据置期間(年) |
40/10 | |
調達条件 | 一般アンタイド | |
事業概要 | 本計画は,イラクの7県(ディカール県,バスラ県,ラハディーン県,キルクーク県,ディヤラ県,バビロン県及びカルバラ県)において,中核総合病院(200床程度)の建設及び医療機材の供与を行うものです。 | |
裨益効果 | 本計画は,保健システムの強化及び保健サービスの地域格差を是正することで,同国の健康改善と経済・社会開発に寄与するものです。 |
主要都市通信網整備計画 | ||
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E/N署名 | 平成24年度 | |
供与限度額(億円) | 116.74 | |
供与条件 | 金利(%) | 本体部分:0.65 コンサルタント部分:0.01 |
償還期間(年)/ うち据置期間(年) |
40/10 | |
調達条件 | 一般アンタイド | |
事業概要 | 本計画は,バグダッド市,バスラ市及びモスル市におけるIP通信網の整備,15万回線の加入者網の敷設及び保守管理センターの建設を実施するとともに,ブロードバンドや固定電話回線等の整備を行うものです。 | |
裨益効果 | 本計画は,産業基盤として不可欠である通信環境の向上を図ることで,同国の経済・社会復興に寄与するものです。 |
ベイジ製油所改良計画(調査・設計のための役務(E/S)) | ||
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E/N署名 | 平成24年度 | |
供与限度額(億円) | 26.76 | |
供与条件 | 金利(%) | 0.01 |
償還期間(年)/ うち据置期間(年) |
40/10 | |
調達条件 | 一般アンタイド | |
事業概要 | 本計画は,イラク北部サラハディーン県の既存ベイジ製油所において,流動接触分解装置(FCC)を含む精製プラント(FCCコンプレックス)を新設し,既存の製油所から出る残渣油を利用して石油製品を生産するものです。本借款は,同計画の一部の基本設計及びその補助等に係る役務を対象としています。 | |
裨益効果 | 本計画は,石油製品の品質向上と需給ギャップの縮小,環境負荷の低減・関連技術の移転を図ることで,同国の経済・社会復興に寄与するものです。 |
バスラ製油所改良計画(第一期) | ||
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E/N署名 | 平成24年度 | |
供与限度額(億円) | 424.35 | |
供与条件 | 金利(%) | 本体部分:0.20 コンサルタント部分:0.01 |
償還期間(年)/ うち据置期間(年) |
40/10 | |
調達条件 | 本邦技術活用条件(日本タイド) | |
事業概要 | 本計画は,イラク南部バスラ県の既存バスラ製油所において,流動接触分解装置(FCC)を含む精製プラント(FCCコンプレックス)を新設し,既存の製油所から出る残渣油を利用して石油製品を生産するものです。 | |
裨益効果 | 本計画は,石油製品の品質向上と需給ギャップの縮小,環境負荷の低減・関連技術の移転を図ることで,同国の経済・社会復興に寄与するものです。 |
中西部上水道セクターローン | ||
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E/N署名 | 平成21年度 | |
供与限度額(億円) | 412.74 | |
供与条件 | 金利(%) | 本体部分:0.65 コンサルタント部分:0.01 |
償還期間(年)/ うち据置期間(年) |
40/10 | |
調達条件 | 一般アンタイド | |
事業概要 | 本計画は,イラク中西部地域の3県(ニナワ県,アンバール県,サラハッディーン県)において,取水施設,浄水場の補修及び増設,送配水施設等の整備を行うものです。 | |
裨益効果 | 本計画により,中西部地域及び同国の経済・社会復興に寄与することが期待されます。 |
アル・アッカーズ火力発電所建設計画 | ||
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E/N署名 | 平成21年度 | |
供与限度額(億円) | 295.70 | |
供与条件 | 金利(%) | 本体部分:0.65 コンサルタント部分:0.01 |
償還期間(年)/ うち据置期間(年) |
40/10 | |
調達条件 | 一般アンタイド | |
事業概要 | 本計画は,イラク中西部アンバール県において,ガス火力発電所(120メガワット)及び関連送電線を整備するものです。 | |
裨益効果 | 本計画により,電力供給量を増加させ,経済社会の復興・発展に寄与すすことが期待されます。 |
デラロック水力発電所建設計画 | ||
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E/N署名 | 平成21年度 | |
供与限度額(億円) | 169.96 | |
供与条件 | 金利(%) | 本体部分:0.65 コンサルタント部分:0.01 |
償還期間(年)/ うち据置期間(年) |
40/10 | |
調達条件 | 一般アンタイド | |
事業概要 | 本計画は,クルド地域ドホーク県において,水力発電所(流れ込み式発電設備,約30メガワット)等を整備するものです。 | |
裨益効果 | 本計画により,同地域の経済社会の発展に寄与することが期待されます。 |
クルド地域上水道整備計画 | ||
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E/N署名 | 平成20年度 | |
供与限度額(億円) | 342.66 | |
供与条件 | 金利(%) | 本体部分:0.65 コンサルタント部分:0.01 |
償還期間(年)/ うち据置期間(年) |
40/10 | |
調達条件 | 一般アンタイド | |
事業概要 | イラク北部クルド地域において取水施設,浄水場の新設・拡張,送配水施設等の整備を行うもの。 |
バグダッド下水施設改善計画(調査・設計等のための役務) | ||
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E/N署名 | 平成20年度 | |
供与限度額(億円) | 21.41 | |
供与条件 | 金利(%) | 0.01 |
償還期間(年)/ うち据置期間(年) |
40/10 | |
調達条件 | 一般アンタイド | |
事業概要 | バグダッド市において下水処理場の拡張及び老朽化したポンプ場設備の交換等の基本設計等を行うもの。 |
バスラ上水道整備計画 | ||
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E/N署名 | 平成19年度 | |
供与限度額(億円) | 429.69 | |
供与条件 | 金利(%) | 0.75 |
償還期間(年)/ うち据置期間(年) |
40/10 | |
調達条件 | 一般アンタイド | |
事業概要 | イラク南部バスラ県バスラ市及びハルサ市の上水道施設は,約20年前までに整備された。しかしながら,イラン・イラク戦争や湾岸戦争等の紛争や経済制裁等により,上水道施設に対する投資が行われず,維持管理も不十分であったことから,両市の上水は,給水時間が短く需要に対し十分な供給が行えていない。また,漏水率が高いほか,水質が満足のいく水準でない等,質・量ともに多くの課題を抱えている。 このため,両市において,上水道施設の整備を行うことにより,両市における上水供給の改善を図ることが必要である。 |
クルド地域電力セクター復興計画 | ||
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E/N署名 | 平成19年度 | |
供与限度額(億円) | 147.47 | |
供与条件 | 金利(%) | 0.75 |
償還期間(年)/ うち据置期間(年) |
40/10 | |
調達条件 | 一般アンタイド | |
事業概要 | イラクにおいて,電力セクターはあらゆる経済・社会活動の基盤である。しかしながら,イラン・イラク戦争や湾岸戦争等の紛争や経済制裁等により,電力セクターへの新規投資や維持管理が不十分であったことから,イラク北部のクルド地域(ドホーク県・エルビル県・スレイマニヤ県)においても,イラクの他の地域と同様に変電・配電機能が低下しており,電力供給が不安定になっている。 このため,クルド地域において,変電・配電用の資機材供給や施設整備等を行うことにより,クルド地域における電力供給の安定化を図ることが必要である。 |
コール・アルズベール肥料工場改修計画 | ||
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E/N署名 | 平成19年度 | |
供与限度額(億円) | 181.20 | |
供与条件 | 金利(%) | 0.75 |
償還期間(年)/ うち据置期間(年) |
40/10 | |
調達条件 | 一般アンタイド | |
事業概要 | イラクにおける農業は,GDPの約1割,全就業人口の約1割を占める重要産業である。農業生産を支える肥料に関しては,イラク国内に現在2か所の肥料工場が稼働しているが,イラン・イラク戦争や湾岸戦争等の紛争や経済制裁により工場の維持管理が不十分であったことから,肥料の生産量が大幅に低下している。特に,南部バスラ県にあるコール・アルズベール工場においては,機器の老朽化等により工場の生産能力が低下していることが課題となっている。 このため,コール・アルズベール肥料工場に対し緊急に必要となる機器の供給等を行うことにより,同工場の生産能力の改善及びこれを通じた農業生産性の向上を図ることが必要である。 |
原油輸出施設復旧計画 | ||
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E/N署名 | 平成19年度 | |
供与限度額(億円) | 500.54 | |
供与条件 | 金利(%) | 0.75 |
償還期間(年)/ うち据置期間(年) |
40/10 | |
調達条件 | 一般アンタイド | |
事業概要 | イラクにおいて,石油セクターはGDPの約7割,国家歳入の約9割を占める最大の基幹産業であり,ほぼ唯一の外貨獲得源でもある。しかしながら,イラン・イラク戦争や湾岸戦争等の紛争や経済制裁により,石油関連施設の増強や維持管理が不十分であったことから,原油輸出施設に関しても,設備の信頼性が低下し,原油輸出能力が不安定になっている。 このため,イラク南部バスラ県ファオ原油貯蔵施設から原油を輸出するための陸上・海上のパイプラインを建設するとともに,海上出荷設備を設置することにより,原油輸出施設の安定的稼働及び設備能力の増加を図ることが必要である。 |
バスラ製油所改良計画(設計監理等) | ||
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E/N署名 | 平成19年度 | |
供与限度額(億円) | 20.79 | |
供与条件 | 金利(%) | 0.75 |
償還期間(年)/ うち据置期間(年) |
40/10 | |
調達条件 | 一般アンタイド | |
事業概要 | イラクにおいて,石油セクターはGDPの約7割,国家歳入の約9割を占める最大の基幹産業である。しかしながら,戦後復興に伴い民生用石油製品に対する需要が増加しているにもかかわらず,イラン・イラク戦争や湾岸戦争等の紛争や経済制裁により石油関連施設の増強や維持管理が不十分であったことから,イラク国内でガソリン等が不足している。 このため,既存のバスラ製油所に,ガソリン等の生産性向上に資するプラントを新設することにより,民生用石油製品の増産を図ることが必要である。なお,本借款は,同プラントの設計監理等を行うためのエンジニアリング・サービスを対象とする。 |
電力セクター復興計画 | ||
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E/N署名 | 平成19年度 | |
供与限度額(億円) | 325.90 | |
供与条件 | 金利(%) | 0.75 |
償還期間(年)/ うち据置期間(年) |
40/10 | |
調達条件 | 一般アンタイド | |
事業概要 | イラクにおいて,電力セクターはあらゆる経済・社会活動の基盤である。しかしながら,イラン・イラク戦争や湾岸戦争等の紛争や経済制裁により,電力セクターへの新規投資や維持管理が不十分であったことから,送電・配電部門に関しても,機能が低下し,電力供給が不安定になっている。 このため,イラク国内で必要性,実施可能性,事業効果等の観点から優先度の高い地域を中心に,送電・配電部門における変電用資機材の供給等を行うことにより,電力供給の安定化を図ることが必要である。 |
港湾整備計画 | ||
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E/N署名 | 平成18年度 | |
供与限度額(億円) | 302.11 | |
供与条件 | 金利(%) | 0.75 |
償還期間(年)/ うち据置期間(年) |
40/10 | |
調達条件 | 一般アンタイド | |
事業概要 | ウンム・カスル港はイラクで最も重要な港湾であり,その整備を進めることは,イラク経済・社会の復興においても喫緊の課題である。しかしながら,イラン・イラク戦争,湾岸戦争等の紛争や経済制裁により港湾整備への新規投資や維持管理が不十分であったことから,港湾機能が大幅に低下している。 このため,同港及び周辺航路において浚渫,沈船除去,港湾施設整備等を行うとともに,浚渫船等の資機材供与等を行うことにより,同港等の港湾機能及び交通・流通網の拠点としての機能の復興を図る。 |
灌漑セクターローン | ||
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E/N署名 | 平成18年度 | |
供与限度額(億円) | 95.14 | |
供与条件 | 金利(%) | 0.75 |
償還期間(年)/ うち据置期間(年) |
40/10 | |
調達条件 | 一般アンタイド | |
事業概要 | イラクにおける農業は,GDPの約1割,全就業人口の約1割を占める重要産業であり,主として乾燥気候帯に属する中部・南部等では灌漑が不可欠である。しかしながら,湾岸戦争等の紛争や経済制裁により,灌漑・排水用資機材や灌漑用排水路の維持管理が不足し,灌漑機能が低下しており,紛争や干魃等もあって,農業生産高が減少している。 このため,イラク全土の中で農業が重要な地域(ムサンナー県を含む。)において,灌漑排水ポンプや灌漑水路の維持管理に必要な資機材の供与等を行うことにより,イラクの農業生産の向上及び中長期的な雇用の拡大を図る。 |
アル・ムサイブ火力発電所改修計画 | ||
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E/N署名 | 平成18年度 | |
供与限度額(億円) | 367.64 | |
供与条件 | 金利(%) | 0.75 |
償還期間(年)/ うち据置期間(年) |
40/10 | |
調達条件 | 一般アンタイド | |
事業概要 | イラクにおいて,十分な電力を確保することは,経済復興と社会安定回復にとって必要不可欠である。しかしながら,湾岸戦争等の紛争や経済制裁により電力部門への新規投資や維持管理が不十分であったことから,発電機能が大幅に低下している。 このため,バグダッド郊外に位置する既存のアル・ムサイブ火力発電所の改修(1号機及び3号機等)を行うことにより,主にバグダッドに対する電力供給能力の改善を図る。 |
サマーワ橋梁・道路建設計画 | ||
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E/N署名 | 平成18年度 | |
供与限度額(億円) | 33.48 | |
供与条件 | 金利(%) | 0.75 |
償還期間(年)/ うち据置期間(年) |
40/10 | |
調達条件 | 一般アンタイド | |
事業概要 | イラクの国内交通網を整備することは,イラク経済・社会の復興において喫緊の課題である。しかしながら,南北を横断する国道1号線は一部未整備区間があり,その迂回路である国道8号線がサマーワ市内でユーフラテス川を横断する周辺においては,激しい交通渋滞が発生している。 このため,サマーワ市及び周辺において,ユーフラテス川を横断する橋梁の新設(サマーワ北橋),架替(マーディ橋,ヒラール橋)及びこれらの橋梁への接続道路の建設を行うことにより,サマーワ市内の交通混雑緩和及びイラク南北横断交通の円滑化を図る。 |