日本のODAプロジェクト
キューバ
無償資金協力 案件概要
令和2年10月12日
経済社会開発計画 |
実施年度 |
令和2年度 |
供与限度額 |
5億円 |
案件概要 |
この協力は、キューバ政府に対して保健・医療関連機材を供与するものです。 |
裨益効果 |
この協力により、キューバの感染症対策及び保健・医療体制の強化が図られ、もって社会の安定化を通じた同国の経済社会開発に寄与することが期待されます。 |
青年の島における電力供給改善計画 |
実施年度 |
平成30年度 |
供与限度額 |
23.92億円 |
案件概要 |
本計画は、キューバ政府が、同国最大の離島「青年の島」において電力系統安定化に必要な機器を整備するための資金を無償で供与するものです。 |
裨益効果 |
この協力により、「青年の島」の電力供給の安定化及び総発電量に占める再生可能エネルギーの割合を5%から18%に増加させ、もって同国の持続可能な開発に寄与することが期待されます。 |
経済社会開発計画 |
実施年度 |
平成30年度 |
供与限度額 |
10.50億円 |
案件概要 |
この協力は、公共バス車両(我が国で一部製造)をキューバ政府に供与するものです。 |
裨益効果 |
この協力により、キューバにおいて、約200万人の人口を有するハバナ県の公共交通サービスの改善が図られ、もって同国の経済社会開発に寄与することが期待されます。 |
経済社会開発計画 |
実施年度 |
平成29年度 |
供与限度額 |
10.50億円 |
案件概要 |
キューバは、2017年9月にハリケーン・イルマが直撃し、首都ハバナ市を含む広い地域で暴風雨による甚大な被害が発生したように、自然災害が頻発する地域に位置するとともに、自然災害に対して極めて脆弱であり、ひとたび災害が発生すれば、経済・社会インフラが甚大な損害を受ける傾向にあります。
こうした同国の状況を踏まえ、この計画は、我が国で製造された街路・公園等の都市環境整備関連機材を供与するものです。 |
裨益効果 |
ハバナ市の廃棄物収集・運搬能力、甚大なハリケーン被害からの復興・復旧及び同国の災害対策能力の向上に貢献することが期待されます。 |
稲種子生産技術向上のための農業機材整備計画 |
実施年度 |
平成28年度 |
供与限度額 |
12.15億円 |
案件概要 |
キューバは、貿易収支において大きな輸入超過が続いているところ、食料自給率、特に同国の主食である米の自給率の向上が喫緊の課題となっています。この協力は、稲種子生産と処理に必要な機材を供与し、優良品種の稲種子の増産を図るものです。 |
裨益効果 |
今回の協力で優良品種の稲種子の増産を図ることにより、同国の農業開発に貢献することが期待されます。 |
経済社会開発計画 |
実施年度 |
平成28年度 |
供与限度額 |
10.50億円 |
案件概要 |
キューバは、物資や資金の深刻な不足に直面し、多くの開発課題を抱えています。環境保全分野では、同国首都ハバナ市において十分な廃棄物収集車の配備や整備・修理が確保されていないため、24時間稼働に近い過酷な条件での使用を余儀なくされています。この協力は、廃棄物収集車等を供与し、ハバナ市の廃棄物収集能力の維持・強化を図るものです。 |
裨益効果 |
今回の協力で、キューバの首都ハバナ市の廃棄物収集能力を維持・強化することにより、環境問題の改善を図り、もって同国の持続可能な社会・経済開発に寄与することが期待されます。 |
主要病院における医療サービス向上のための医療機材整備計画 |
実施年度 |
平成28年度 |
供与限度額 |
12.73億円 |
案件概要 |
この計画は、キューバの主要病院において、医用画像診断システムのデジタル化に必要な機材、病理用機材及び低侵襲手術に必要な機材を整備するものです。 |
裨益効果 |
今回の協力により、キューバにおけるがんの診断及び低侵襲治療の強化を通じた保健医療サービスの質の向上が図られ、もって持続可能な社会・経済開発に寄与することが期待されます。 |
ハバナ市歴史事務所文化会館視聴覚機材整備計画(一般文化無償) |
実施年度 |
平成26年度 |
供与限度額 |
0.75億円 |
案件概要 |
現在、ユネスコ世界遺産にも登録されているハバナ市歴史地区には、文学、芸術、ハバナ市の変遷の歴史を紹介するための文化的サービス施設が存在せず、地域住民に多様な文化サービスを提供するための文化会館の整備が望まれています。
この協力は、キューバの首都ハバナ市において、ハバナ市歴史地区の保全と開発を行うハバナ市歴史事務所に対し、視聴覚機材及び照明機材を供与するものです。
なお、日・キューバ交流400周年であった昨年には、両国間で様々な交流、記念事業が実施され、日・キューバ両国の友好が深まりました。今回の署名は、この周年事業実行委員会解散式にあわせて行われ、本計画の実施により更なる両国関係の進展も期待されます。 |
裨益効果 |
この協力により、同歴史地区に文化的サービス施設が整備され、キューバ国民の自国の歴史・文化への関心が喚起されると共に、文化遺産保存の重要性に関する啓蒙・教育が行われることが期待されます。 |
国営ラジオ・テレビ協会番組ソフト整備計画(一般文化無償) |
実施年度 |
平成23年度 |
供与限度額 |
0.32億円 |
案件概要 |
キューバでは、テレビ放送が情報伝達・入手手段として大きな役割を果たしており、同国唯一のテレビ及びラジオの放送局である国営ラジオ・テレビ協会は、ドキュメンタリー専門放送局及び教育文化専門放送局として、国民の知識・教育向上に資する番組放送に取り組んでいますが、資金の不足により自主制作番組だけでは十分な番組放送ができない状況にあります。
この協力は、伝統文化を守りつつ経済発展を遂げた我が国の経験及び教育をテレビ番組から学びたいというキューバ側の要望に応え、我が国の良質な教育・ドキュメンタリー番組ソフトを購入するための資金を供与するものです。 |
裨益効果 |
この協力の実施により、キューバにおいて我が国の経験・知識が広く共有され、経済活動分野を含む幅広い層の人材育成に寄与することが期待されます。 |
ハバナ市歴史事務所プラネタリウム機材整備計画(一般文化無償) |
実施年度 |
平成18年度 |
供与限度額 |
0.50億円 |
案件概要 |
キューバでは冷戦期より旧ソ連の支援を受ける形で一般国民の天文学を含む科学技術の知識水準の向上に努めているが、旧ソ連崩壊後はそれが困難となっている。このため、ハバナ市の旧市街を管轄するハバナ市歴史事務所が科学技術環境省の協力を得て、旧市街に科学技術文化センターを設立し、一般国民の天文学への関心・知識を向上させるべくプラネタリウムを設置する計画を有している。しかしながら、同国の厳しい財政状況のため、プラネタリウム機材の購入が困難な状況にある。
このような状況の下、キューバ政府は、ハバナ市歴史事務所がプラネタリウム機材を購入するために必要な資金につき、我が国政府に対して一般文化無償資金協力を要請してきたものである。 |
国立交響楽団に対する文化無償 |
実施年度 |
平成15年度 |
供与限度額 |
0.33億円 |
案件概要 |
キューバ国立交響楽団は、1959年に、キューバ国民の音楽レベルの向上を目的として設立され、同国唯一の交響楽団として、国際的コンクールから病院でのチャリティ演奏まで、幅広い音楽活動を実施し、同国における音楽振興の中心的役割を担っている。しかしながら、同国の厳しい経済事情により、楽団自体が所有する楽器はほぼ皆無であることから、奏者個人の所有楽器を使用して演奏活動を行っている状態であり、楽器が質量ともに不足しているため、演奏曲目や分野を制限せざるを得ない問題に直面している。
このような状況の下、キューバ政府は、キューバ国立交響楽団が楽器を購入するために必要な資金につき、わが国政府に対して文化無償協力を要請してきたものである。 |