日本のODAプロジェクト
コスタリカ
無償資金協力 案件概要
令和3年1月5日
医療機材供与を通じた保健システム強化計画(UNOPS連携) |
実施年度 |
令和2年度 |
供与限度額 |
3億円 |
案件概要 |
この計画はコスタリカに対し、保健・医療関連機材を供与することを通じて、同国の感染症対策及び保健・医療体制の強化を図るものです。 |
裨益効果 |
この協力により、コスタリカの感染症対策及び保健・医療体制の強化が図られ、もって社会の安定化を通じた同国の経済社会開発に寄与することが期待されます。 |
経済社会開発計画 |
実施年度 |
平成29年度 |
供与限度額 |
3億円 |
案件概要 |
今回の協力は、地方を含む同国の医療機関に、検査機材をはじめとする医療機材等を供与することにより、保健医療サービスの向上を図るもので、これにより同国の経済社会開発に寄与するものです。 |
裨益効果 |
コスタリカの保健関連指標は、中南米諸国の中では比較的高い水準にありますが、がん、心筋梗塞、糖尿病などの慢性疾患が増加傾向にあります。また、首都圏に比べ、地方の医療機関ではこれらの疾病に対応できる設備・機材が十分に整備されていません。貧困層を中心とする地方住民の保健医療サービス向上のため、地方の医療機関における設備・機材の整備は喫緊の課題であり、この協力により同課題の克服に貢献することが期待されます。 |
経済社会開発計画 |
実施年度 |
平成28年度 |
供与限度額 |
3億円 |
案件概要 |
コスタリカの開発計画(2015-2018年)では、化石燃料への依存度を下げるためにクリーンエネルギーを使用すること及びカーボン・ニュートラルを目指すことを重要な課題と位置づけています。コスタリカにおいては、既に9割を超える電力源を再生可能エネルギーに依存しており、今後交通部門で発生する温室効果ガスの削減が課題となっています。
今回の協力は、こうした取組を推進するコスタリカに対し、環境性能に優れた日本製次世代自動車等を供与するものです。 |
裨益効果 |
環境性能に優れた日本製次世代自動車等を供与することで、同国の経済社会開発を支援するのみならず、これらの次世代自動車に対する認知度の向上を図り、継続的な需要を創出するとともに、日本の優れた環境技術の普及を促進し、我が国企業の海外展開を力強く支援することが期待されます。 |
国営ラジオ・テレビ局放送機材整備計画(一般文化無償資金協力) |
実施年度 |
平成24年度 |
供与限度額 |
0.72億円 |
案件概要 |
コスタリカは、2010年に地上デジタルテレビ放送日本方式(ISDB-T方式)の採用を決定し、2013年から試験放送を開始した後、2017年までに地上デジタル放送へ完全移行することを計画しています。コスタリカ唯一の国営放送局である国営ラジオ・テレビ局は、主導機関として、国内外において積極的に地上デジタル放送の普及活動を展開しています。しかし、同局では、資金の不足により、地上デジタル放送に対応した撮影機材や、膨大な放送データを適切に保存するための機材が不足している状況にあります。
この協力は、地上デジタル放送用の番組撮影・保存機材を購入するための資金を供与するものです。 |
裨益効果 |
この協力の実施により、コスタリカにおける地上デジタル放送日本方式の普及が進むことが期待されます。 |
コスタリカ大学日本語学習機材整備計画(一般文化無償資金協力) |
実施年度 |
平成22年度 |
供与限度額 |
0.45億円 |
案件概要 |
1940年に設立されたコスタリカ大学では、1976年に文学部現代言語学科の選択第二外国語として日本語クラスが開設され、1998年からは本校のみならず、分校にも日本語クラスが開設されています。また、日本や日本文化に対する同国民の関心の高まりを受け、夜間・休日には一般向け日本語会話の公開講座も開講されています。同大学の日本語選択者は過去20年のうちに3倍に増加しており、常に募集人数の3倍近い応募者があるなか、LL教室の確保ができず、聞き取りや会話の能力向上のための実践的な授業が困難な状況になっています。 |
裨益効果 |
同大学日本語学科はこれまでも我が国大使館と協力して様々な日本紹介行事を行ってきています。本計画に基づく供与機材の活用を通じ日本語教育が一層促進され、また我が国との文化交流や親日感情醸成が一層促進することが期待されます。 |
森林保全計画 |
実施年度 |
平成21年度 |
供与限度額 |
7億円 |
案件概要 |
本計画は、コスタリカ北部のカリブ海沿岸を始めとする全国各地の森林保全・管理を目的とし、森林の植生状況の調査、関連の基礎情報の収集・分析、監視活動等に必要な車輌、コンピュータ、通信機器、その他赤外線カメラ、GPS機器などの機材等を供与するものです。
この協力は、鳩山イニシアティブの一環として実施することとした案件です。我が国としては、すべての主要国による公平かつ実効性のある枠組みの構築と意欲的な目標の合意を目指して、コペンハーゲン合意への賛同も表明しているコスタリカと引き続き気候変動分野で連携していきます。 |
裨益効果 |
この協力により、同国における効果的な森林保全計画の立案、自然保護区及びその周辺地域にある既存の森林の違法伐採の抑止等に貢献し、さらに森林保全による温室効果ガスの吸収源の維持・拡大にも寄与することが期待されます。 |
コスタリカ国立劇場視聴覚機材整備計画(一般文化無償資金協力) |
実施年度 |
平成21年度 |
供与限度額 |
0.41億円 |
案件概要 |
1897年に設立されたコスタリカ国立劇場は、法律で「最高レベルの芸術作品を上演し、以て舞台芸術を推進すること」と定められた、コスタリカにおける文化芸術の発信拠点となっている劇場です。同劇場は、コスタリカの舞台芸術を推進するという理念を実現するため、高齢者、障害者、学生等に配慮した時間帯・価格での芸術公演を実施する等幅広い層の市民が舞台芸術や音楽に親しむ機会を提供していますが、同劇場の機材は老朽化が著しく公演活動に支障をきたしており、また、撮影機材等の不足で公演記録の作成ができない状況にあります。
本計画は、同劇場の公演活動に必要な視聴覚機材整備を支援するものです。 |
裨益効果 |
本計画は、コスタリカの芸術文化の質の向上に資するものです。また、同劇場では、日本人の指揮者や音楽家がたびたび公演を行っているところ、今後、両国間の芸術活動を通じた人と人との交流、文化交流の一層の促進が期待されます。 |
太陽光を活用したクリーンエネルギー導入計画 |
実施年度 |
平成21年度 |
供与限度額 |
8.10億円 |
案件概要 |
本件協力は、コスタリカ北部にある既存の地熱発電所敷地内に系統連系型の太陽光発電装置を設置するとともに、同装置の運営・維持管理等に必要な技術的研修を実施するものです。また、同国首都中心部にもデモンストレーション用太陽光パネルの設置を行います。
コスタリカは、伝統的に我が国と良好な関係にあり、再生可能エネルギーを含む気候変動分野においても、我が国と共同歩調を取りつつ、積極的な取組を行っており、本件はこれを支援するものです。
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裨益効果 |
本件協力により、我が国の優れた環境関連技術がコスタリカ政府を始めとする関係機関、国民に広く紹介され、また、コスタリカ国内における火力発電用の化石燃料の消費量低減により、二酸化炭素の排出量が削減されることが期待されます。 |
国営ラジオ・テレビ局番組ソフト整備計画(一般文化無償資金協力) |
実施年度 |
平成21年度 |
供与限度額 |
0.47億円 |
案件概要 |
国営ラジオ・テレビ局は、コスタリカ唯一の国営放送局で、同国全土の95%を放送域とし、文化及び教育番組を中心に、科学、環境等幅広い分野の放送を行っています。同放送局は外国の文化を紹介する番組を定期的に放映していますが、日本に関連した番組は幅広い層の視聴者に好評で、同放送局は今後更に日本の良質なドキュメンタリーや教育番組を放映することを計画しています。特に教育番組については同国教育省と連携して教育現場で取り入れることも検討しています。
同放送局でも番組の制作及び番組ソフトの購入を行っていますが、質の高い番組ソフトを整備することは困難な状況にあります。本計画は、同放送局の日本関連番組ソフト整備を支援するものです。 |
裨益効果 |
本計画は、良質なドキュメンタリー、教育番組の放映時間の増加に資するものです。今後、良質な教育、文化、科学、環境関連番組の放映が同国の教育システムの補完となること、また、コスタリカ国民の対日理解が促進することが期待されます。 |
国立通信教育大学印刷機材整備計画(一般文化無償資金協力) |
実施年度 |
平成19年度 |
供与限度額 |
0.43億円 |
案件概要 |
国立通信教育大学は1977年に設立され、通信教育を通じて働きながら学ぶ人々や経済的に恵まれない人々に対し高等教育の機会を与えている。同大学では、過去10年間に生徒数が1万人増加しており、生徒の中には障害者や受刑者も含まれる等、同国の高等教育において重要な役割を担ってきている。
同大学は、「学生の自己学習を支えるのはテキストである」という標題を掲げ、教材の編集から配布を一貫して行っているが、近年印刷機材の老朽化が進んでいることから、一部は市販の書籍を利用せざるを得ない状況にあり、機材の更新が急務となっている。
このような状況の下、コスタリカ政府は、国立通信教育大学が印刷機材を購入するために必要な資金につき、我が国政府に対して一般文化無償資金協力を要請してきたものである。 |
コスタリカ大学に対する文化無償 |
実施年度 |
平成15年度 |
供与限度額 |
0.50億円 |
案件概要 |
コスタリカ大学は、学生数3万人を擁するコスタリカ最大の高等教育機関であるとともに、一般市民や青少年を対象とした文化・教育活動も行い、同国における文化・教育振興にとり重要な役割を担っている。このような中、同大学では、天文学研究および国民に対する天文知識啓蒙活動を進めており、太陽系天体物理学の分野等で同大学と交流を有するわが国の天文台の助言や協力を得て、コスタリカ初となるプラネタリウムを建設し、日本の高品質な投影機等を設置することを希望しているが、予算上の制約から、必要な機材の購入が困難な状況にある。
このような状況の下、コスタリカ政府は、コスタリカ大学がプラネタリウム機材を購入するために必要な資金につき、わが国政府に対して文化無償協力を要請してきたものである。 |
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