ODA(政府開発援助)
日本のODAプロジェクト
カーボヴェルデ
有償資金協力 案件概要
令和3年4月14日
債務救済措置(債務支払猶予方式) | ||
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E/N署名 | 令和2年度 | |
供与限度額(億円) | 約0.78 | |
事業概要 | 今回の債務救済措置(債務支払猶予方式)は、新型コロナウィルス感染症(COVID-19)危機への対応として、2020年4月15日にG20財務大臣・中央銀行総裁会議及びパリクラブ(主要債権国会合)で合意した債務支払猶予イニシアティブ(DSSI)を受け、同年8月12日にパリクラブにおいて到達した結論に基づくものです。内容は以下のとおりです。 1 対象となる債務 2020年3月24日より前に契約された借款契約に基づいて支払われる債務のうち、2020年5月1日から2020年12月31日までの間に弁済期限の到来する元本および利子 2 免除される債務の総額 国際協力機構(JICA)関係債務約0.78億円 |
サンティアゴ島上水道システム整備計画 | ||
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E/N署名 | 平成25年度 | |
供与限度額(億円) | 152.92 | |
供与条件 | 金利(%) | 本体部分:0.1(気候変動円借款金利を適用) コンサルティング・サービス部分:0.01 |
償還期間(年)/ うち据置期間(年) |
40/10 | |
調達条件 | タイド(STEP(基準)を適用) | |
事業概要 | 本事業は,首都があるサンティアゴ島において,海水淡水化施設及び送水施設を建設することにより同島内の飲料水供給の安定化及び安全な水へのアクセス改善を図り,同国国民の衛生・生活環境の向上及び当国経済の活性化に寄与することを目的としています。また,本事業は海水の淡水化により地下水資源の代替,保全に貢献することにより,同国の気候変動への適応に貢献するものです。 我が国は,2013年6月に開催された第5回アフリカ開発会議(TICAD V)において,「1,000万人に対する安全な水へのアクセスおよび衛生改善」を表明しており,この協力は本公約を具体化するものです。 なお,本件の供与条件は本邦技術活用条件(STEP)を運用する方針であり,淡水化技術を含む本邦技術の普及・展開を図る政府方針に合致するものです。
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送配電システム整備計画 | ||
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E/N署名 | 平成23年度 | |
供与限度額(億円) | 61.86 | |
供与条件 | 金利(%) | 本体部分:0.3(気候変動円借款金利を適用) コンサルティング・サービス部分:0.01 |
償還期間(年)/ うち据置期間(年) |
40/10 | |
調達条件 | 一般アンタイド | |
事業概要 | カーボヴェルデにおいて,送配電線設備が特に不足している対象6島(サント・アンタン島,サン・ビセンテ島,サル島,マイオ島,サンティアゴ島及びフォゴ島)において,電力供給の安定化及び電力へのアクセス改善のため,送配電線の新設,増強及び劣化更新を行い,電力供給の安定化及び電力アクセスの改善を図るものです。 また,本件は,「アフリカ民間セクター開発のための共同イニシアティブ」(EPSA for Africa)に基づくアフリカ開発銀行との協調融資案件です。 我が国は,2008年5月に開催された第4回アフリカ開発会議(TICAD IV)において,気候変動緩和策の促進及びエネルギー・アクセスの改善を表明しており,本件支援はこの方針を具体化するものです。 また,この計画は,2009年12月に発表した気候変動対策に関する我が国の2012年までの途上国支援(短期支援)の一環です。我が国としては,COP17で得られた成果を踏まえ,すべての主要国による公平かつ実効性のある国際枠組みの構築に向けて,カーボヴェルデと引き続き気候変動分野で連携していきます。 |
サンティアゴ島発電・送配電能力強化計画 | ||
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E/N署名 | 平成19年度 | |
供与限度額(億円) | 44.68 | |
供与条件 | 金利(%) | 本体部分:0.55 コンサルタント部分:0.01 |
償還期間(年)/ うち据置期間(年) |
40/10 | |
調達条件 | アンタイド | |
事業概要 | サンティアゴ島はカーボヴェルデ共和国の経済の中心であり,人口の54%近くを抱える同国最大の島であるが,サービス産業の急速な成長と人口増加によって電力需要が上昇している。また,電力不足により,現在,1日平均約2時間の計画外停電が生じており,飲料水のための淡水化,保健・医療・社会サービス施設に必要な電力さえも不足している状況である。 本事業は,そのような状況を改善するために,サンティアゴ島においてディーゼル発電所及び送配変電設備の建設により電力供給の安定化及び電力へのアクセス改善を図るものである。 また,カーボヴェルデ共和国に対する円借款供与は今回が初めてである。 本件は,2005年のG8サミットにおいて発表された対アフリカ支援策の一環である我が国とアフリカ開発銀行(AfDB)との協調融資の案件である。 |
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裨益効果 | 本事業の実施により,電力供給の安定化及び電力アクセスの改善が図られ,同国国民の生活環境の向上及び同国経済の活性化が見込まれる。 |