ODA(政府開発援助)
日本のODAプロジェクト
カーボヴェルデ
無償資金協力 案件概要
令和3年4月23日
経済社会開発計画 | |
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実施年度 | 令和2年度 |
供与限度額 | 3億円 |
案件概要 | カーボベルデは、豊富な水産資源に恵まれていますが、漁港や漁民用の機材整備が十分でないため、出漁回数が制限されたり、漁獲物の衛生管理に問題が生じたりしています。 この協力は、カーボベルデ政府に対し、水産関連機材(製氷機、船外機等)を供与するものです。 |
裨益効果 | この協力により、同国においてより安定的に漁業を営むことが可能となり、同国水産業の持続的な発展が期待されます。 |
食糧援助 | |
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実施年度 | 令和2年度 |
供与限度額 | 2.5億円 |
案件概要 | この協力は、2016年以降続いた干ばつ等のため厳しい食糧事情に直面しているカーボベルデに対し、我が国政府米等を供与するものです。 |
裨益効果 | この協力により、カーボベルデにおける食料事情の改善が期待されます。 |
食糧援助 | |
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実施年度 | 令和元年度 |
供与限度額 | 2億円 |
案件概要 | この協力は、カーボベルデ政府に対し、我が国政府米及び小麦による食糧援助を実施するものです。 |
裨益効果 | この協力により、カーボベルデにおける食料事情の改善が期待されます。 |
食糧援助 | |
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実施年度 | 平成31年度 |
供与限度額 | 2.5億円 |
案件概要 | カーボベルデでは、不規則な降雨パターンや雨量不足等により、2017年の穀物生産が不調となり、同国の約2.1万人が厳しい食糧事情に陥るなど、食料事情の悪化が懸念されています。この協力は、カーボベルデに対し、我が国政府米及び小麦による食糧援助を実施するものです。 |
裨益効果 | この協力により、カーボベルデにおける食料事情及び栄養状態の改善が期待されます。 |
経済社会開発計画 | |
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実施年度 | 平成31年度 |
供与限度額 | 2億円 |
案件概要 | カーボベルデは、年間平均降雨量が非常に少なく、また、火山群島であることから地下水も限定的であり、慢性的な水不足にあるため、安全な水へのアクセス改善が課題となっています。また、ハリケーンや火山の噴火等の災害時における給水能力強化も必要とされています。この協力は、カーボベルデに対し、災害時にも使用することができる移動可能型海水淡水化装置や給水車等を供与するものです。 |
裨益効果 | この協力により、カーボベルデにおける災害時等の安全な水へのアクセス改善が期待されます。 |
食糧援助 | |
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実施年度 | 平成29年度 |
供与限度額 | 3.50億円 |
案件概要 | 島嶼国であるカーボヴェルデは、国土が狭く降雨量が少ない耕作不適地であり、穀物自給率は10%に満たず、さらに、近年頻発する干ばつにより穀物収穫量が減少しており、食料安全保障の悪化が懸念されています。 この協力は、食料不足に直面している同国に対し、食料安全保障の改善、栄養状態の改善等を目的として、我が国政府米(5,000~5,500トン程度)による食糧援助を実施するものです。 我が国は、2016年8月に開催した第6回アフリカ開発会議(TICAD VI)において、アフリカにおける食料安全保障の促進を表明しており、この協力は同表明を具体化するものです。 |
裨益効果 | 本計画の実施により、カーボヴェルデにおける食料安全保障の改善が期待されます。 |
食糧援助 | |
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実施年度 | 平成28年度 |
供与限度額 | 1.80億円 |
案件概要 | カーボヴェルデは民主主義を定着させ、中進国への移行に向けて経済構造改善を行っているものの、降雨量が少なく穀物生産が極めて困難な気候条件にあるため、食料自給率は低く、穀物の多くを援助及び輸入に頼っています。 この協力は、食糧不足に直面している同国に対し、飢餓の軽減、栄養状態の改善等を目的として、食糧援助を実施するものです。 我が国は、2016年8月に開催したTICAD VIにおいて、アフリカの食料安全保障の促進を表明しており、この協力はこれを具体化するものです。 |
裨益効果 | 本計画の実施により、カーボヴェルデにおける食糧の供給状況が改善されることが期待されます。 |
食糧援助 | |
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実施年度 | 平成27年度 |
供与限度額 | 2.50億円 |
案件概要 | カーボヴェルデで生産される唯一の穀物はトウモロコシですが、生産量は国内穀物消費の15%程度に過ぎず、2014年は降雨不足のため生産量が例年の5分の1程度であり、国内自給率は2.3%に下落しました。さらに、米の生産は行われておらず、援助及び輸入への依存率は100%であるなど、同国の食料安全保障は危機的状況にあります。 この協力は食糧不足に直面している同国に対し、飢餓の軽減、栄養状態の改善等を目的として、食糧援助を実施するものです。我が国は、2013年6月に開催されたTICAD Vにおいて対アフリカ支援策の基本理念である「人間の安全保障」の推進を表明しており、今回の協力はそれを具現化するものです。 |
裨益効果 | 本計画の実施により、カーボヴェルデにおける食糧の供給状況が改善されることが期待されます。 |
食糧援助 | |
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実施年度 | 平成26年度 |
供与限度額 | 2.30億円 |
案件概要 | カーボヴェルデは、4,033平方キロ(日本の滋賀県程度)の狭い国土で、離島という隔絶された地理条件であり、降雨量が少なく穀物生産が困難です。このような状況の中、同国政府から我が国に対し、コメによる食糧援助の要請があり、我が国は、同国が食糧不足に直面している状況に鑑み、飢餓の軽減、栄養状態の改善等を目的として、食糧援助を実施するものです。 我が国は、2013年6月に開催された第5回アフリカ開発会議(TICAD V)において、対アフリカ支援策の基本理念である「人間の安全保障」の推進を表明しており、この協力により、カーボヴェルデにおける食糧の供給状況の改善に貢献することが期待されます。 |
食糧援助 | |
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実施年度 | 平成23年度 |
供与限度額 | 2.40億円 |
案件概要 | カーボヴェルデでは耕作可能な国土が10%程度にとどまっているため、必要な食料の大部分を輸入に頼らざるを得ない状況にあり、同国では、国内の穀物需要の約8割を輸入に依存しています。また、近年、主たる輸入穀物である米の価格が大幅に高騰しており、2011年11月の米の価格は、2006年同時期の米の価格に比して、6割以上あがっています。我が国は、このような状況を緩和するため、食糧援助の実施を決定しました。 我が国は、2008年5月に開催された第4回アフリカ開発会議(TICAD IV)において、アフリカ諸国の農業・食料分野における取組への協力を強化することを表明しており、本件協力はこれを具体化するものです。 |
食糧援助 | |
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実施年度 | 平成22年度 |
供与限度額 | 3.40億円 |
案件概要 | カーボヴェルデで耕作可能な国土は10%程度にとどまっており、必要な食料の大部分を輸入に頼らざるを得ない状況にあります。同国で生産される主な穀物はトウモロコシですが、2009年11月頃~2010年1月頃の収穫期のトウモロコシ生産量は約7,000トンと予想され、これは同国穀物需要の約6%程度とみられており、前年の生産量に比しても減少しています。我が国は、このような状況を緩和するため、食糧援助の実施を決定しました。 我が国は、2008年5月に開催された第4回アフリカ開発会議(TICAD IV)において、アフリカ諸国の農業・食料分野における取組への協力を強化することを表明しており、本件協力はこれを具体化するものです。 |
気候変動による自然災害対処能力向上計画 | |
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実施年度 | 平成21年度 |
供与限度額 | 3億円 |
案件概要 | カーボヴェルデにおいては、2009年9月から10月にかけて、100年ぶりとも言われる豪雨により、サンニコラウ島を中心に、複数の島々において甚大な被害が発生しました。本計画は、被害を受けた地域における給水、道路網の復旧、電力確保等のための施設・機材等を整備するため、必要な資金を提供するものです。 我が国は、2008年5月に開催された第4回アフリカ開発会議(TICAD IV)において、アフリカ諸国の気候変動対策や農業・食糧分野における取組への協力を強化することを表明しており、本件協力はこれを具体化するものであるとともに、鳩山イニシアティブの一環として実施することとした案件です。我が国としては、すべての主要国による公平かつ実効性のある枠組みの構築と意欲的な目標の合意を目指して、コペンハーゲン合意への賛同に向けた働きかけも含め、カーボヴェルデと引き続き気候変動分野で連携していきます。 |
食糧援助 | |
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実施年度 | 平成21年度 |
供与限度額 | 3.40億円 |
案件概要 | カーボヴェルデで耕作可能な国土は10%程度にとどまっており、必要な食糧の大部分を輸入に頼らざるを得ない状況にあります。サヘル諸国干ばつ対策委員会と国連食糧農業機関が行った合同調査によると、国内在庫と2008/2009年度の収穫分を合わせても、今年度は国内消費量の9%分のみを賄いうる状況であり、穀物輸入の大幅な増加が予測されています。我が国は、このような状況を緩和するため、本件協力の実施を決定しました。 我が国は、2008年5月に開催された第4回アフリカ開発会議(TICAD IV)において、アフリカ諸国の気候変動対策や農業・食糧分野における取組への協力を強化することを表明しており、本件協力はこれを具体化するものです。 |
食糧援助 | |
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実施年度 | 平成20年度 |
供与限度額 | 3.70億円 |
案件概要 | カーボヴェルデは、2007年末に低中所得国へ移行しましたが、経済基盤が未だ脆弱なことから、我が国は基礎生活状況の改善に資する援助等を継続しています。 本件協力は、昨年来の世界的な食料危機に対応するため、食糧の調達に必要な資金を供与するものです。 |
裨益効果 | 同協力により、カーボヴェルデにおける深刻な食糧不足が緩和されることが見込まれます。 |
サンティアゴ島給水計画 | |
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実施年度 | 平成20年度 |
供与限度額 | 8.29億円 |
案件概要 | カーボヴェルデは、2007年末に低中所得国へ移行しましたが、経済基盤が未だ脆弱なことから、我が国は基礎生活状況の改善に資する援助等を継続しています。 水と衛生は、2008年5月に行われた第4回アフリカ開発会議(TICAD IV)において、我が国が表明した対アフリカ支援の重点事項の一つであり、本計画は、サンティアゴ島の9郡を対象に簡易給水施設24箇所の建設及び給水施設の運営・維持管理指導等を行うものです。 |
裨益効果 | 本計画の実施により、新たに約17,000人の住民が安全で安定した飲料水を利用できることが期待されます。 |
食糧援助 | |
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実施年度 | 平成19年度 |
供与限度額 | 2.30億円 |
案件概要 | ・本無償資金協力の内容 カーボヴェルデの食糧事情を改善すべく、米の購入及びその輸送に必要な資金を供与する。 ・本無償資金協力の必要性 カーボヴェルデは、大西洋上に位置する島嶼国で、火山岩等に覆われた小群島のため耕地は全国土面積の1割しかない。また、1年を通じて乾燥しており、雨季は不規則で降雨量も少く、唯一の生産穀物であるトウモロコシの生産高も、降雨量の豊富な年ですら国内穀物消費量の20%程度を満たすのみである。加えて、この状況も降雨不足や農地の乾燥化、人口増加等により近年更に悪化している。このように構造的に食糧不足の状態にあるため、食糧の輸入が同国輸入額全体の3分の1にも達し、同国の国際収支上大きな負担となっていることから、国際社会の支援が必要な状況にある(現在、同国の穀物輸入の半分以上は国際社会からの食糧援助で賄われており、我が国等からの食糧援助は同国の食糧安全保障上大変重要となっている。)。このような状況下、カーボヴェルデ政府は、我が国政府に対し無償資金協力(食糧援助)を要請してきたものである。 |
裨益効果 | 今回の我が国の食糧援助により、食糧純輸入国であるカーボヴェルデの食糧不足緩和に繋がることが期待される。 |
ミンデロ漁港施設拡張計画 | |
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実施年度 | 平成19年度 |
供与限度額 | 3.06億円 |
案件概要 | ・本計画の内容 カーボヴェルデ共和国のインフラ・運輸・海洋省が、サン・ヴィセンテ島付近で操業する半企業型漁船及び零細漁船への氷の安定的な供給の確保を目的とした製氷施設(281.0平方メートル;製氷室(10トン/日)、貯氷室など)の建設等を行うための資金を供与する。 ・本計画の必要性 カーボヴェルデ共和国は、貧困削減戦略の柱として、地方での雇用の創出や基本インフラの整備改善等を位置づけており、その中で地方振興については漁業開発に注力するとしている。 本件のプロジェクト・サイトであるサン・ヴィセンテ島のミンデロ漁港は、サン・ヴィセンテ島周辺の半企業型漁船を主な対象とした新漁港として、1998年度及び1999年度に無償資金協力により整備された。 他方、整備後、漁船の出漁回数の増加や、近隣の冷凍冷蔵公社の設備老朽化による氷生産の停止などを背景に、出漁漁船に対する氷供給が大幅に不足し、氷需要が多い日には供給制限をしているが、それでも氷待ち漁船に氷が行き渡らない状況で、漁船の操業機会が失われている。 このような状況の下、カーボヴェルデ共和国政府は、ミンデロ漁港の製氷施設の建設等を行うための資金につき、我が国政府に対し無償資金協力を要請してきたもの。 |
裨益効果 | 製氷施設の稼働により、漁船に対する氷供給量が2,178トン/年増加する。 製氷施設の稼働により、サン・ヴィセンテ島漁船の漁獲量に対する施氷は、重量で魚1に対して0.735であったのが、FAO(国連食料農業機関)の推奨する1.50台に上昇する。 水揚げ漁獲物の鮮度向上により、漁獲物の価値が上昇し、漁民の所得拡大につながる。 |
食糧援助 | |
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実施年度 | 平成18年度 |
供与限度額 | 1.70億円 |
案件概要 | カーボヴェルデは労働人口の半分が農業に従事しているが、1年を通じて乾燥しており、雨季は不規則で降雨も少なく、火山岩等に覆われた小群島のため耕地が全体面積に占める割合は1割しかない。このため、同国で生産される主要穀物であるトウモロコシの生産量は国内消費量の20%程度を満たすのみである。更に、昨年及び一昨年の生産量は前年の4分の1に激減したため食糧難の状況におかれ、食糧事情は悪化している。 今回の食糧援助はこのような状況を改善するため穀物を供給するために使用される。 |
食糧援助 | |
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実施年度 | 平成17年度 |
供与限度額 | 1.70億円 |
案件概要 | カーボヴェルデは労働人口の半分が農業に従事しているが、1年を通じて乾燥しており、雨季は不規則で降雨も少なく、火山岩等に覆われた小群島のため、耕地が全体面積に占める割合は1割しかない。このため、同国で生産される唯一の穀物であるトウモロコシの生産量は国内消費量の20%程度を満たすのみである。昨年の収穫は降雨不足及び砂漠バッタの影響もあり、前年の3分の1に激減した。これは国内消費量の6%に過ぎず、1997年以来最悪の収穫となっている。このため、従来より慢性的な食糧不足の状態にある同国では、本年は特に半乾燥地域の地方農民の間で深刻な食糧危機が発生している。 このような状況の下、カーボヴェルデ政府は、食糧不足を緩和するために必要な米の購入資金につき、わが国政府に対し無償資金協力を要請してきたものである。 |
サンティアゴ島地下水開発・給水計画 | |
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実施年度 | 平成16年度 |
供与限度額 | 6.22億円 |
案件概要 | カーボヴェルデは大西洋上の火山性の島15島で構成されており、乾燥気候により年間降水量が僅か270ミリと少ないことから、飲料水の確保が最重要課題となっている。1993年にUNDP(国連開発計画)の協力の下に策定された「水資源開発マスタープラン」では2005年までに国民の全てに1日20リットルの安全な水を安定的に供給することを目標に掲げた。わが国は、その目標達成のための要請に応え、1998年から1999年までの間に開発調査「サンティアゴ島地下水開発計画」による地下水賦存量調査と給水計画マスタープランの策定を実施した。カーボヴェルデ政府は、地下水開発、地表水貯留および海水淡水化を3つの柱として水資源開発を進めており、地下水開発についてはわが国の開発調査の結果を基に他のドナーの協力を得つつ給水計画を実施してきたが、慢性的な財政危機およびコレラの発生等により「第5次国家開発計画」においては安全で安定した飲料水の給水を2010年までに100%とするとして、目標年度を先送りせざるを得なかった。 こうした状況の下、同国政府は、首都プライアのあるサンティアゴ島6郡23村落を対象として、地下水を利用した簡易な小規模給水施設の建設および維持管理用資機材等の供与を目的とする「サンティアゴ島地下水開発・給水計画」を策定し、同計画の実施に必要な資金につきわが国政府に対し無償資金協力を要請してきたものである。 |
裨益効果 | この計画の実施により、対象地域の最貧困地域の約1万5,000人に安全な飲料水が安定して供給されることから、サンティアゴ島の給水率が約6.5%増加することが見込まれる。また、コレラ等の水因性疾病の発生やそれによる乳幼児の高い死亡率が軽減されるのみならず、就学期の児童や女性が水汲みの過酷な労働から解放され、就学・就職の機会が増大し、貧困からの脱却に寄与することが期待される。 |
食糧援助 | |
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実施年度 | 平成16年度 |
供与限度額 | 1.50億円 |
案件概要 | カーボヴェルデは、降雨量が少なく、恒常的に干ばつに見舞われているほか、火山岩等に覆われた小群島国のため耕地面積が少なく、穀物自給率は20%以下と低い。このため、慢性的な食糧不足のため食糧の大半を輸入に依存しなければならない状況にある。 このような状況の下、カーボヴェルデ政府は、食糧不足を緩和するために必要な、米の購入資金につき、わが国政府に対し無償資金協力を要請してきたものである。 |
サンティアゴ島地下水開発・給水計画(詳細設計) | |
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実施年度 | 平成15年度 |
供与限度額 | 総額0.40億円 |
案件概要 | カーボヴェルデは、乾燥気候により年間降水量が270ミリと少ないため、飲料水の確保が最重要課題となっている。このため、1993年にUNDP(国連開発計画)の協力の下に策定された「水資源開発マスタープラン」では2005年までに全ての国民に1日20リットルの安全な水を安定的に供給することを目標に掲げていた。このような中、カーボヴェルデ政府は、地下水開発、地表水貯留および海水淡水化を3つの柱として水資源開発を進めており、特に、地下水開発計画については、わが国が1998年から1999年に実施した開発調査「サンティアゴ島地下水開発計画」による地下水賦存量調査と給水計画マスタープランの結果を基に他のドナー(援助国)の協力を得て給水計画を実施している。しかしながら、慢性的な財政危機およびコレラの発生のため、「第5次国家開発計画」では、「安定した飲料水の給水」を2010年度までに先送りしている。このような状況の下、カーボヴェルデ政府は、首都プライアのある最大のサンティアゴ島6郡23村落を対象として地下水を利用した簡易な小規模給水施設の建設および維持管理用資機材などの供与を目的とする「サンティアゴ島地下水開発・給水計画(詳細設計)」を策定し、この計画の実施に必要な資金につき、わが国政府に対し無償資金協力を要請してきたものであり、これはカーボヴェルデに対する援助重点分野(水供給)に合致するため実施することにしたものである。 この計画の実施により、サンティアゴ島の23村落において簡易な小規模給水施設が建設され、同島の給水率が向上するとともに、水因性疾病の発生の防止および女性や子供による険しい山岳地帯での過酷な水汲み労働からの解放が期待される。 |
食糧援助 | |
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実施年度 | 平成15年度 |
供与限度額 | 1.50億円 |
案件概要 | カーボヴェルデは、降雨量が少なく、恒常的に干ばつに見舞われているほか、火山岩等に覆われた小群島国のため耕地面積が少なく、穀物自給率は20%以下と低い。このため、慢性的な食糧不足のため食糧の大半を輸入に依存しなければならない状況にある。 このような状況の下、カーボヴェルデ政府は食糧不足を緩和するため、米の購入に必要な資金につき、わが国政府に対し無償資金協力を要請してきたものである。 |
食糧援助 | |
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実施年度 | 平成15年度 |
供与限度額 | 2.50億円 |
案件概要 | カーボベルデは、乾燥したサヘル気候に属しているため降雨量は少なく、干ばつに見舞われているほか、火山岩等に覆われた小群島国のため耕地面積は少なく、穀物自給率は20%以下と低い。このため、慢性的な食糧不足のため食糧の大半を輸入に依存しなければならない状況にある。 このような状況の下、カーボベルデ政府は食糧不足を緩和するため、米およびとうもろこしの購入に必要な資金につき、わが国政府に対し無償資金協力を要請してきたものである。 |
プライア漁港拡張計画(第2期) | |
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実施年度 | 平成14年度 |
供与限度額 | 5.13億円 |
案件概要 | カーボヴェルデの水産業は、外貨収入源として重要な産業であるとともに、国民への動物性蛋白の主な供給源として極めて重要な役割を担っている。しかしながら、同国の地勢上大型港湾施設および流通に適した土地が限られるとともに、漁業インフラの整備の遅れもあり、現在、水産物の水揚げは、主に水揚施設や製氷施設が整備されたミンデロ漁港およびプライア漁港で行われている。なかでも、プライア漁港は後背に国内最大の人口を有するプライア市を抱え、年々水揚げ量は増加し、同国水産物の流通拠点として機能している。このため、プライア漁港岸壁では漁船の水揚作業、氷、水等の補給、休息等が同時に行われるため、漁船が3重から5重に係留されており、水揚げ作業および補給のための待ち時間の増加等同港における作業効率は著しく低下している。また、既存の漁港施設は増大する漁獲量に対応できず、漁獲物の取引、漁具の修理などが岸壁や通路等で行われている状況にあり、漁港構内の混雑とともに、衛生面での悪化が深刻な問題となっている。 このような状況の下、カーボヴェルデ政府はプライア漁港における水産物流通の効率化を図ることを目的とする「プライア漁港拡張計画」を策定し、この計画の実施のための荷捌場、漁具倉庫等の建設に必要な資金につき、わが国政府に対し、無償資金協力を要請してきたものである。 この計画の実施により、プライア漁港における漁獲物の効率的な流通が可能となり同国の漁業振興が図られるとともに、カーボヴェルデ国民に品質のよい水産物が供給されることが期待される。 |