ODA(政府開発援助)

日本の取組
平成28年6月16日

1 文化

 日本は,文化無償資金協力(注)を通じて,1975年より開発途上国の文化・高等教育の振興,文化遺産の保全のための支援を実施しています。具体的には,開発途上国の文化遺跡,文化財の保存や活用に必要な施設,その他の文化・スポーツ関連施設,高等教育・研究機関の施設の整備や必要な機材の整備を行ってきました。こうして整備された施設は,日本に関する情報発信や日本との文化交流の拠点にもなり,日本に対する理解を深め,親日感情を培う効果があります。近年では,「日本の発信」の観点から,日本語教育分野の支援や日本のコンテンツ普及につながる支援にも力を入れています。2015年度には,文化遺産の保全のための支援として,モンゴルの国立博物館収蔵品保存やキューバのハバナ歴史地区において文化振興のための機材整備の実施を決定しました。このほか,4か国において,日本のテレビ番組ソフトの提供整備なども行っています。

 日本は,ユネスコに設置した「文化遺産保存日本信託基金」を通じて,文化遺産の保存・修復作業,機材供与や事前調査などを行っています。特に途上国の人材育成には力を入れており,日本人専門家を中心とした国際的専門家の派遣や,ワークショップの開催等により,技術や知識の提供による協力も実施しています。また,いわゆる有形の文化遺産だけでなく,伝統的な舞踊や音楽,工芸技術,語り伝えなどの無形文化遺産についても,同じくユネスコに設置した「無形文化遺産保護日本信託基金」を通じて,継承者の育成や記録保存,保護体制づくりなどの事業に対し支援しています。

(注)文化無償資金協力
 開発途上国の文化・高等教育振興に使用される資機材の購入や施設の整備を支援することを通じて,開発途上国の文化・教育の発展並びに日本とこれらの諸国間の文化交流の促進,友好関係及び相互理解の増進を目的としている。政府機関を対象とする「一般文化無償資金協力」とNGOや地方公共団体等を対象に小規模なプロジェクトを実施する「草の根文化無償資金協力」の二つの枠組みにより実施している。

2 スポーツ

 2014年1月以降は,2020年東京オリンピック・パラリンピック競技大会開催国として,スポーツの価値とオリンピック・ムーブメントを広めていくためのスポーツを通じた国際貢献策「スポーツ・フォー・トゥモロー」を推進すべく,ODAを活用したスポーツ支援を積極的に行ってきています。「スポーツ・フォー・トゥモロー」は,2020年までに途上国を始めとする世界各国で,100カ国1000万人以上が裨益することを目指しており,2014年度は文化無償資金協力を活用して22か国に対してスポーツ施設・器材を整備したほか,58か国にスポーツ分野でのJICAボランティアを派遣しています。

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