日本の安全保障と国際社会の平和と安定
国際社会における法の支配
令和4年9月1日
日本は、国際社会における法の支配の確立に向け、重要かつ建設的な貢献を行ってきています。
第一に、日本は、国際的な紛争の平和的解決を重視しており、例えば、国際司法裁判所(ICJ)の強制管轄権を受諾し、「富丸」事件及び「豊進丸」事件において国際海洋法裁判所(ITLOS)を活用し、また、国際刑事裁判所(ICC)を強く支持しています。さらに、日本は、岩澤雄司裁判官(ICJ)、柳井俊二裁判官(ITLOS)、赤根智子裁判官(ICC)など、名高い国際司法機関に日本人裁判官を輩出しています。また、日本は常設仲裁裁判所(PCA)の最大の拠出国の一つでもあります。また、国際経済分野では、WTO紛争解決メカニズム、経済連携協定・投資協定等に基づく紛争解決メカニズムの効果的な活用に努めています。
第二に、日本は、1998年のICCローマ規程等の種々の条約に関する外交会議における議論に建設的に貢献するとともに、国連総会第六委員会において、国際法委員会(ILC)の作業に関する見解を表明するなどし、国際法の漸進的発展及び法典化に関する作業に積極的に参画しています。また、村瀬信也ILC委員(上智大学名誉教授)は、ILCの作業に積極的に関与しています。
第三に、日本は、アジア・アフリカ法律諮問委員会(AALCO、加盟国として参加)や欧州評議会における国際公法法律顧問委員会(CAHDI、オブザーバーとして参加)といった地域的な国際法に関する協議機関における対話に積極的に参加しています。
主な国際裁判所
(注)継続中の案件等の詳細については、それぞれの公式ホームページを御参照下さい。(英語、仏語)
- 国際司法裁判所(ICJ)(概要)(PDF)
- 国際司法裁判所(ICJ)裁判官選挙 岩澤雄司ICJ裁判官の再選について(外務大臣談話)(令和2年11月13日)
- 2020年国際司法裁判所裁判官選挙における岩澤雄司氏の立候補(平成31年2月22日)
- 国際司法裁判所裁判官補欠選挙 岩澤雄司・東京大学教授の当選について(平成30年6月23日)
- 国際司法裁判所裁判官補欠選挙における候補としての岩澤雄司氏の指名決定(平成30年2月23日)
- アブラアム国際司法裁判所所長による安倍総理大臣表敬(平成27年7月28日)
- アブラアム国際司法裁判所所長による岸外務副大臣表敬(平成27年7月28日)
- アブラアム国際司法裁判所所長の訪日(平成27年7月26日)
- 国際司法裁判所「南極における捕鯨」訴訟判決についての内閣官房長官談話(平成26年3月31日)
- 国際司法裁判所(ICJ)「南極における捕鯨」訴訟(判決を受けた鶴岡公二日本政府代理人のコメント)(平成26年3月31日)
- 国際司法裁判所(ICJ)「南極における捕鯨」判決仮訳(平成26年3月31日)(PDF)
- 国際司法裁判所(ICJ)「南極における捕鯨」訴訟(口頭手続の終了について)(平成25年7月)
- 国際司法裁判所(ICJ)裁判官選挙小和田恆ICJ裁判官の再選について(平成23年11月11日、外務大臣談話)
- 2011年国際司法裁判所(ICJ)裁判官選挙における候補としての小和田恆氏の指名決定(平成22年9月1日、プレスリリース)
- 小和田恆国際司法裁判所(ICJ)裁判官の裁判所長就任について(平成21年2月6日、外務大臣談話)
- 国際司法裁判所(ICJ)「コソボ独立宣言の国際法上の合法性事件」に関する日本の陳述書提出について(平成21年12月)
- 国際刑事裁判所(ICC)
- 常設仲裁裁判所(PCA)(概要)(PDF)