日本の安全保障と国際社会の平和と安定

令和7年12月4日

 地政学的な競争が激化する中で、偽情報の拡散を含む情報操作などを通じた、認知領域における国際的な情報戦が恒常的に発生しており、特にウクライナやイスラエル・パレスチナ情勢などをめぐり、このような傾向が顕著に見られます。外国による情報操作は、国家及び非国家主体が、日本の政策に対する信頼を損なわせる、又は民主的プロセスや国際協力を阻害するといった目的のために、偽情報やナラティブを意図的に流布するものであり、対応の重要性が高まっています。
 外務省として、そのような認識の下、国家安全保障戦略も踏まえ、情報・政策・発信部門が連携し、情報戦に対応する情報収集・分析・発信能力を着実に強化しています。外国による情報操作への対応に当たっては、情報の受け手、メディア、シンクタンク、NGOなどの情報リテラシーの向上を含めた社会全体のレジリエンス(強じん性)が極めて重要です。
 情報操作への対応に関しては同様の懸念を共有する諸国が一致して対処していくべきものとの認識に基づき、G7において、首脳・外相レベルでの声明の発出やG7即応メカニズム(RRM)(PDF)別ウィンドウで開くを通じて、外国による情報操作に対して共同して対応する能力の着実な強化を行うこと等に向けた取組を進めているほか、二国間協議などにおいて情報操作に関する協議を行い、価値観を共有する各国・地域との協力を進めています。

1 二国間協力

(2)北米

2 多国間協力

(1)G7

 G7においても、首脳・外相レベルで情報操作への対処に係る協力等に言及する声明を発出し、外国による情報操作に共同して対応する能力の着実な強化を行うこと等に向けた取組を進めています。G7の即応メカニズム(RRM)(PDF)別ウィンドウで開くにおいて、偽情報の拡散含む情報操作の試みへの対応について同志国間で情報交換を行っています。

3 アウトリーチ活動

 東南アジア諸国との間で偽情報対策に関するワークショップを開催し、偽情報をめぐる情勢認識や対策の状況について意見交換を行いました。

4 関係省庁の取組

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