ニュージーランド

令和6年6月19日
日・ニュージーランド首脳会談 (写真提供:内閣広報室)
日・ニュージーランド首脳会談 (写真提供:内閣広報室)
共同記者発表 (写真提供:内閣広報室)

 6月19日、午後6時35分から約50分間、岸田文雄内閣総理大臣は、クリストファー・ラクソン・ニュージーランド首相(Rt. Hon. Christopher LUXON, Prime Minister of New Zealand)との間で日・ニュージーランド首脳会談を行い、その後、午後7時35分から約60分間、夕食会を行いました。両首脳のやり取りの概要は以下のとおりです。
 また、両首脳は、日・ニュージーランド首脳共同声明を発出しました。

1 冒頭

 岸田総理大臣から、ラクソン首相の就任後初めての訪日を歓迎するとともに、日本とニュージーランドは、基本的価値を共有する重要なパートナーであり、両国間の「戦略的協力パートナーシップ」はさらに重要性を増している旨述べました。
 両首脳は、インド太平洋地域の戦略環境が厳しさを増す中、「自由で開かれたインド太平洋」の実現に向け、安全保障や経済を含む幅広い分野で、二国間の協力を一層強化することで一致しました。

2 二国間関係

 両首脳は、両国間の安全保障・防衛協力について、両国間の情報共有の強化に寄与する日・ニュージーランド情報保護協定の交渉が、実質合意に至ったことを歓迎しました。
 また、経済面では、両首脳は、両国間の幅広い協力が進んでいることを歓迎し、自由貿易体制の維持・強化や法の支配に基づく自由で公正な経済秩序の推進に向けて、両国間の更なる協力を進めていくこと確認しました。
 両首脳は、環太平洋パートナーシップに関する包括的及び先進的な協定(CPTPP)について、戦略的な観点も踏まえて率直な議論を行い、協定の発展に向けた取り組みの重要性について一致しました。
 また、両首脳は、経済的威圧への対処や、サプライチェーン強靱化を含め経済安全保障分野において連携を強化していくことで一致しました。

3 地域情勢

 両首脳は、北朝鮮や中国を含む東アジア情勢について意見交換を行い、核・ミサイル問題及び拉致問題を含む北朝鮮への対応において、引き続き連携していくことを確認しました。
 両首脳は、ロシア・ウクライナ情勢についても意見交換を行い、ウクライナにおける公正かつ永続的な平和の実現に向けて、引き続き緊密に連携していくことで一致しました。
 両首脳は、太平洋島嶼国地域における両国の連携の重要性を確認するとともに、来月のPALM10の機会も捉えつつ、太平洋島嶼国やその他の同志国と緊密に連携し、太平洋島嶼国のニーズを踏まえた協力を進めていくことで一致しました。

(参考)

 日・ニュージーランド首脳共同声明(英文(PDF)別ウィンドウで開く和文仮訳(PDF)別ウィンドウで開く


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