女性

World Assembly for Women in Tokyo: WAW! Tokyo 2014

平成27年2月20日
写真1 公開フォーラムでの安倍総理大臣スピーチ
(写真提供:内閣広報室)
写真2 ハイレベル・ラウンドテーブル
分科会グループ会合での安倍総理大臣
(写真提供:内閣広報室)
写真3 ハイレベル・ラウンドテーブル
クロージング・セッションでの岸田外務大臣

(写真は,平成26年9月12日・13日に開催された「WAW! Tokyo 2014」のもの。)

WAW! Tokyo 2014 安倍総理大臣ビデオメッセージ(YouTube動画)別ウィンドウで開く

「WAW! To Do」日本語(PDF)英語(PDF)

1.はじめに

 9月12日から13日,東京において,「女性が輝く社会に向けた国際シンポジウム」(World Assembly for Women in Tokyo,略称:WAW! Tokyo 2014)が開催された。(日本国政府,日本経済団体連合会,日本経済新聞社,日本国際問題研究所共催。日本経済研究センター後援。)。このシンポジウムは,安倍政権の最重要課題の一つである「女性が輝く社会」を実現するための取組の一環として開催され,クリスティーヌ・ラガルド国際通貨基金(IMF)専務理事をはじめ世界各国及び日本各地から女性分野で活躍するトップ・リーダーが出席し,日本及び世界における女性の活躍促進のための取組について議論が行われた。

2.9月12日「公開フォーラム」

公開フォーラムでの安倍総理大臣スピーチ 公開フォーラムでの安倍総理大臣スピーチ
(写真提供:内閣広報室)

 12日は,経団連会館において「公開フォーラム」が開催され,安倍総理大臣,安倍昭恵総理夫人,岸田外務大臣他が出席した。

  • (1)公開フォーラムの冒頭,安倍総理は,スピーチ(日本語(PDF)英語(PDF)首相官邸HP動画別ウィンドウで開く)を行い,企業の女性登用の取組の後押しや仕事と子育ての両立支援といった「女性が輝く社会」の実現に向けて日本がとってきている具体的な取組や課題を説明した上で,女性の活躍促進のための取組を一層推進していく意思を表明した。その上で,参加者に対して,女性も男性も,すべての人が輝く社会の構築に向けて行動することを呼びかけた。
  • (2)続いて,ラガルドIMF専務理事が「女性のエンパワーメントによる経済効果」とのテーマで基調講演を行った。その中で,同専務理事は,経済回復の鍵は女性の力の活用にある旨述べ,女性の経済的隔離のコスト及び女性の経済的地位向上に係る施策等につき説明した。
  • (3)さらに,安倍昭恵総理夫人とシェリー・ブレア氏(女性のためのシェリー・ブレア基金創設者)(元英首相夫人)との間で「女性が輝く社会に向けて」とのテーマで特別会談が行われた。また,ヒラリー・クリントン前米国務長官から贈られたビデオ・メッセージがケネディ駐日大使により紹介され,その中で安倍総理の女性活躍促進に関するイニシアティブへの賞賛が示された。最後に,「女性の活躍が企業競争力を高める」とのテーマでパネルディスカッションが行われた。

【参考】パネリスト

榊原 定征経団連会長(東レ会長)
アン・スウィーニーディズニー・メディア・ネットワーク共同会長,ディズニー/ABCテレビ社長
ロハナ・ロズハンアストロ業務執行取締役兼CEO
ケビン・マカーンマッコーリー・グループ会長
小林 いずみANAホールディングス社外取締役

3.9月13日「ハイレベル・ラウンドテーブル」

分科会グループ会合での安倍総理大臣 分科会グループ会合での安倍総理大臣
(写真提供:内閣広報室)
(写真)分科会全体会合での岸田外務大臣 分科会全体会合での岸田外務大臣

 13日は,六本木ヒルズ・アカデミーヒルズにおいて「ハイレベル・ラウンドテーブル」が開催され,安倍総理大臣,安倍昭恵総理夫人,有村女性活躍担当大臣他が出席し岸田外務大臣が全体議長を務めた。

  • (1)オープニング・セッションでは,冒頭,安倍総理がスピーチ(日本語(PDF)英語(PDF)首相官邸HP動画別ウィンドウで開く)を行い,日本が,約束を守り行動をとる国として,国際社会において,教育や保健など基本的な権利を女性に保障する支援や女性の経済的自立を促す支援を引き続き行っていくとの決意を表明した。また,UN Womenとの連携を強化していくことを強調した上で,UN Womenの日本事務所が来年開設されることにつき歓迎の意を示した。さらに,参加者に対して,具体的な行動につながる提案を期待する旨述べた。
  • (2)また,クラークUNDP総裁,ムランボ=ヌクカUN Women事務局長,チョードリー・バングラデシュ国会議長,エクエ・トーゴ社会運動・女性地位向上・識字教育大臣及びピニャト・エルサルバドル大統領補佐官からも女性の保護や活躍促進の重要性に関する発言があった。
  • (3)続いて,2つの分科会が行われ,参加者は,更に各分科会は以下のテーマで3つのグループに分かれて議論を行いました。
    分科会1「経済における女性の活躍促進」
    (ア)「企業・組織の中での女性の活躍」
    (イ)「女性と起業」
    (ウ)「働く女性を支えるインフラ」
    分科会2「グローバルな課題と女性のイニシアティブ」
    (ア)「これからの「人間の安全保障」と女性」
    (イ)「女性が創る平和と繁栄」
    (ウ)「女性が自己決定できる社会」
  • (4)分科会2の全体会合の冒頭では,岸田外務大臣からスピーチ(日本語(PDF)英語(PDF))を行い,紛争下の性的暴力を撲滅するための取組を強化するとの決意を表明した。また,紛争予防・平和構築,災害に強い社会づくりや災害復興にも女性の参画が不可欠である旨述べた。さらに,人間の安全保障の理念が,世界で主流化し,ポスト2015年開発アジェンダに反映されることにより,支援が確実に一人ひとりの女性に届くとの認識を示すとともに,UNDPやUN Women等の国際機関等との連携を一層深めていくことを約束した。
     続けて,バングーラ紛争下の性的暴力担当国連事務総長特別代表から発言があった。
  • (5)同様に,分科会1の全体会合の冒頭では,有村女性活躍担当大臣からスピーチを行い,女性の力は日本の最大の潜在力であり、全ての女性が輝く社会の実現に向けて、本腰を入れて取り組んでおり、今後も国内外の参加者とも協力しながら行動していきたい、と述べた。
     続けて,フー・シンガポール首相府大臣兼第二外務大臣兼第二環境・水資源大臣から発言があった。
  • (6)WAW! To Do
     最後に,クロージング・セッションにおいて,全体議長たる岸田外務大臣が,ハイレベル・ラウンドテーブルの議論を踏まえ整理した,日本及び世界に向けた提案「WAW! To Do」(日本語(PDF)英語(PDF))を発表すると共に,WAW!を来年も日本で開催する旨発表した。

4.海外参加者による表敬

 なお,安倍総理は,海外からの参加者から表敬を受けた。冒頭,安倍総理から,出席者に対し,本シンポジウムへの参加に感謝の意を伝えた。また,本シンポジウムの成果を世界中に発信し,女性の活躍促進に関する国際的なムーブメントを巻き起こしたいと呼びかけた。これに対し,出席者からは,シンポジウムの開催に祝意が示されたほか,女性の活躍促進に向けた安倍総理のイニシアティブを賞賛する発言が相次いだ。

5.シャイン・ウィークス

 シンポジウムの前後の期間(9月8日(月曜日)から19日(金曜日)まで)をシャイン・ウィークス(Shine Weeks)と位置づけ,関係府省庁,地方自治体,市民団体,学校・学生団体などにより,女性関連イベント(シンポジウム,セミナー,映画,パフォーマンス,食・観光他の日本文化等)を開催いただき,日本全体で女性の活躍促進のムーブメントを推進しました。

7.会談等

総理大臣

外務大臣

外務大臣政務官

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