ラオス人民民主共和国
日・ラオス首脳ワーキングランチ



本30日,午前11時50分から約55分間,安倍晋三内閣総理大臣は,官邸において,国際会議等の出席のために訪日中のトンルン・シースリット・ラオス人民民主共和国首相(H.E.Dr. Thongloun Sisoulith,Prime Minister of the Lao People's Democratic Republic)と首脳ワーキングランチを行ったところ,概要は以下のとおりです。なお,会談には西村康稔内閣官房副長官,野上浩太郎内閣官房副長官他が同席しました。会談に先立って,両首脳は,無償資金協力「人材育成奨学計画」及び「航空業務に関する日本国とラオス人民民主共和国との間の協定の付表の改正」に関する交換公文の署名に立ち会いました。
- 署名式に向かう両首脳
(写真提供:内閣広報室) - 署名式に立ち会う両首脳
(写真提供:内閣広報室) - 署名式に立ち会う両首脳
(写真提供:内閣広報室)
1 冒頭
(1)安倍総理大臣から,トンルン首相の4年連続の訪日を歓迎する,本年は日メコン交流年であり,先週末は代々木公園でラオス・フェスティバルが開催され,大盛況だったと承知,両国の関係を更に拡大し,メコン地域全体を発展させていきたい旨述べました。
(2)これに対し,トンルン首相から,安倍総理大臣との再会を光栄に思う,今次署名が行われた案件も含め,日本政府からの支援に感謝する,天皇陛下の御即位に祝意を表したい旨述べました。
2 経済協力等の二国間関係
(1)安倍総理大臣から,今般,ダム決壊に伴う水害に見舞われたアタプー県の復興や財政安定化に係る協力を決定した,来月には東西経済回廊に位置する国道9号線の橋梁改修事業の開通式を実施予定である,同事業は,「自由で開かれたインド太平洋」の維持強化や「東京戦略2018(PDF)」の具体化として地域の連結性を強化するものである旨述べました。
(2)これに対し,トンルン首相から,日本を含む,多くの国・機関からの支援により,アタプー県の被災地の状況は良くなりつつある,ラオスの財政安定化に向け,専門家派遣等を通じて引き続き支援いただきたい,日本からの人材育成支援は非常に意味のあるものである,国際交流基金の事業を通じて,文化交流を促進したい旨発言がありました。
(3)安倍総理大臣は,訪日するラオス人ビジネスマンの増大を見据え,今般,商用目的の数次査証の有効期間を3年から5年に延長することを決定した,ラオス政府による投資環境改善も引き続き期待する旨伝えました。