ラオス人民民主共和国

平成30年10月8日
トンルン首相を迎える安倍総理大臣
(写真提供:内閣広報室)
儀じょう隊による栄誉礼及び儀じょう
(写真提供:内閣広報室)
儀じょう隊による栄誉礼及び儀じょう
(写真提供:内閣広報室)

 本8日,午後4時10分から約30分間,安倍晋三内閣総理大臣は,訪日中のトンルン・シースリット・ラオス人民民主共和国首相(H.E.Dr. Thongloun Sisoulith,Prime Minister of the Lao People's Democratic Republic)と総理官邸において会談を行ったところ,概要は以下のとおりです。会談には河野太郎外務大臣,西村康稔内閣官房副長官,野上浩太郎内閣官房副長官,薗浦健太郎内閣総理大臣補佐官他が同席しました。また,会談後,両首脳は,協力文書の署名式に立ち会い,共同記者発表を行いました。

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    握手を交わす両首脳
    (写真提供:内閣広報室)
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    日・ラオス首脳会談
    (写真提供:内閣広報室)

1 冒頭

(1)安倍総理大臣から,トンルン首相の本年2回目となる訪日を歓迎する,7月下旬に発生したダム決壊に伴う水害に対し,お見舞い申し上げる,日本政府は,緊急支援を実施した他,政府が支援する日本のNGOが今も現地で活動中であり,被災地の復興に向け,協力していきたい旨述べました。

(2)これに対し,トンルン首相から,安倍総理大臣との再会を光栄に思う,日本政府からの緊急支援に感謝する,両国の「戦略的パートナーシップ」を強化したい,安倍総理大臣の自民党総裁再選に祝意を表したい旨述べました。

2 経済協力等の二国間関係

(1)安倍総理大臣から,今般,不発弾除去分野における協力を決定した,来月には人道支援・災害救援分野の防衛省能力構築支援事業を実施予定である,また本年は,日ラオス両国間の法制度整備協力20周年の節目の年であり,引き続き法制度整備面での国造り,人材育成を続けていきたい旨述べ,これらは,「自由で開かれたインド太平洋別ウィンドウで開く」の実現を目指す上での協力の好例であり,メコン地域の平和・安定・繁栄を追求するパートナーとして,連携・協力したい旨述べました。

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    署名・文書交換式
    (写真提供:内閣広報室)
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    署名・文書交換式
    (写真提供:内閣広報室)

(2)これに対し,トンルン首相から,日本からの長年の支援はラオスのインフラ,農林,保健,不発弾除去分野の開発に大きく貢献している,マクロ経済は課題であり,日本政府に引き続き支援いただきたい,投資環境改善については,かつて自分が官民合同対話の枠組み立ち上げに携わったこともあり,引き続き協力したい,日系企業からの意見を聞くことは歓迎である旨発言がありました。

(3)安倍総理大臣は,現在,インドネシアで行われているアジアパラ競技大会2018において,昨日,男子49キロ級・重量挙げで,ラオス代表のピア・ラオパックディ選手が金メダルを獲得したと述べたところ,トンルン首相からは,これは歴史的な快挙である旨反応がありました。

3 地域・国際場裡における協力

 双方は,北朝鮮や南シナ海をはじめとする地域・国際場裡における喫緊の課題についても率直且つ有意義な意見交換を行い,更に連携していくことで一致しました。特に,北朝鮮情勢については,朝鮮半島の非核化に向け,安保理決議の完全な履行が必要との立場が共有されるとともに,拉致問題の早期解決に向け,改めてトンルン首相から支持が表明されました。

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    共同記者発表
    (写真提供:内閣広報室)

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