報道発表

日・フィリピン外相会談

平成29年10月31日
日・フィリピン外相会談1
日・フィリピン外相会談2

 本31日午前11時05分から約40分間,河野太郎外務大臣は,訪日中のロドリゴ・ドゥテルテ・フィリピン共和国大統領(H.E. Mr. Rodrigo R. Duterte, President of the Republic of the Philippines)に同行しているアラン・ピーター・カエタノ・フィリピン共和国外務大臣(H.E. Mr. Alan Peter S. Cayetano, Secretary of Foreign Affairs of the Republic of the Philippines)と外相会談を行ったところ,概要は以下のとおりです。

1 二国間関係
 河野大臣から,ドゥテルテ大統領及びカエタノ大臣の訪日に歓迎の意を表した上で,カエタノ大臣とは本年8月以来の再会で喜ばしい,今回の訪日を機に両国の「戦略的パートナーシップ」を一層強化していきたい旨述べました。さらに河野大臣から,今後5年間の協力に関する共同文書が首脳間で発出されたことを歓迎し,更に協力を進展させていく旨発言しました。これに対して,カエタノ大臣から,日本からの支援に心より感謝する,日本は単に物的・資金的な支援を行うだけでなく,計画段階から協力いただけるのがすばらしい,ドゥテルテ大統領が述べているとおり,両国の「戦略的パートナーシップ」の「黄金の時代」にふさわしい協力を実現すべく共に努力したい旨述べました。

2 地域情勢

(1)河野大臣から,ASEAN議長国としてのフィリピンのリーダーシップに敬意を表し,2週間後のASEAN関連首脳会議の成功に向けて緊密に協力したい旨述べ,両大臣は会議の成功に向けて緊密に協力していくことで一致しました。

(2)両大臣は,北朝鮮問題や南シナ海を含む地域情勢に関して意見交換を行い,河野大臣からは,北朝鮮への圧力を最大限まで高めていくことが重要である旨述べました。カエタノ大臣からは,北朝鮮に関する日本の立場を強く支持する旨発言がありました。また,河野大臣から,拉致問題の早期解決に向けた理解と協力を求めました。

(3)河野大臣は,国際場裡におけるフィリピンの日本に対する一貫した支持に謝意を表し,両大臣は,様々な課題に連携して対処していくことを確認しました。


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