報道発表
日・モンゴル外相会談


本27日,午後5時35分から約55分間,岸田文雄外務大臣は,訪日中のツェンド・ムンフオルギル・モンゴル国外務大臣(H.E. Mr.Tsend Munkh-Orgil, Minister for Foreign Affairs of Mongolia)と外相会談を実施したところ,概要は以下のとおりです。
1 二国間関係
岸田大臣より,ムンフオルギル外務大臣が,外務大臣就任後,アジアにおける初の訪問先として日本を訪問したことを歓迎しました。
両外相は,本年6月の日・モンゴル経済連携協定(EPA)の発効を歓迎するとともに,本年7月にウランバートルで行われた日・モンゴル首脳会談の際に確認された両国間の次の段階の行動計画の策定作業を加速化させながら,日・モンゴル関係をより互恵的なものにしていくことで一致しました。また,来年の外交関係樹立45周年も念頭に,引き続き,両国関係を発展させていくことで一致しました。
2 北朝鮮情勢
両外相は,核・ミサイル開発を含む最近の北朝鮮情勢についても意見交換を行いました。その中で,岸田大臣からは,北朝鮮の相次ぐ実験や弾道ミサイル発射は,従来とは異なるレベルの脅威であり,従来とは異なる対応が必要である,国際社会がこれ以上のいかなる挑発行動も容認しないという強いメッセージを送ることが必要であり,新たな制裁措置を含む安保理決議の採択に向けて連携していきたい旨述べました。また,拉致問題の早期解決に向けて,モンゴルの協力を改めて確認しました。両外相は,北朝鮮情勢を含む地域の問題につき,今後とも協力していくことで一致しました。
(参考)日・モンゴル経済連携協定(EPA)
2012年3月の首脳会談において交渉開始を決定。2014年7月にエルベグドルジ大統領が訪日した際に大筋合意(PDF)に至り,2015年2月にサイハンビレグ首相が訪日した際に署名。2016年5月8日,ウランバートルにおいて,各々の国が協定発効に必要な国内法上の手続を完了した旨を通告する外交上の公文の交換が行われ,これにより2016年6月7日に発効することとなった。
我が国にとっては15番目の,モンゴルにとっては初のEPA。