総理大臣

日・モンゴル首脳会談(概要)

平成24年3月12日

  • (写真)バトボルド・モンゴル首相との会談に臨む野田総理
    (写真提供:内閣広報室)
  • (写真)バトボルド・モンゴル首相と会談する野田総理
    (写真提供:内閣広報室)

 本12日(月曜日)18時35分から約25分間,野田佳彦内閣総理大臣は,総理大臣官邸において,我が国を訪問中のスフバータル・バトボルド・モンゴル国首相(H.E.Mr. Sukhbaatar BATBOLD, Prime Minister of Mongolia)と会談を行ったところ,概要は以下のとおりです(モンゴル側:フレルバータル次期駐日大使,ハインヒャルワー大蔵大臣,ゾリグト鉱物資源・エネルギー大臣,日本側:齋藤勁内閣官房副長官,山口壯外務副大臣,柳澤光美経済産業副大臣,長島昭久総理補佐官他同席)。
 首脳会談終了後,両国は「日本国政府とモンゴル国政府との共同新聞発表」及び「日・モンゴル経済連携協定策定のための交渉開始に関する日本国及びモンゴル国の首脳による共同発表」を発出しました。
 また,首脳会談終了後に,両首脳立ち会いの下,清水駐モンゴル大使及び緒方JICA理事長とハヤンヒャルワー大蔵大臣との間で,「社会セクター支援プログラム(Ⅱ)」の交換公文等への署名が行われました。
 署名式終了後,引き続き,野田総理主催夕食会が行われ,終始和やかな雰囲気の中,国際場裡における協力等について懇談しました。

  1. 日・モンゴル関係総論
    (1)冒頭,野田総理から,バトボルド首相の来日を歓迎するとともに,東日本大震災追悼式へのバトボルド首相の出席に対する謝意を述べました。これに対してバトボルド首相より,改めてお見舞いの言葉を述べました。

    (2)双方は,両国間の外交関係樹立40周年を迎える本年を契機として,以下の4つの柱を中心として,両国の共通外交目標である「戦略的パートナーシップ」の具体化をより一層加速させていくことを確認しました。

  2. 「戦略的パートナーシップ」の具体化
    (1)戦略的な対話の強化
     双方は,ハイレベル対話の促進などを通じて,戦略的対話の強化,特に両国外交及び防衛当局間の交流を深化することで一致しました。

    (2)経済関係の促進
     双方は,互恵的かつ相互補完的な経済関係の構築に向けて,日・モンゴル経済連携協定(EPA)交渉を開始することで一致しました。バトボルド首相は,タバン・トルゴイ炭田開発計画において,日本の参画を確保する政策をとる旨表明しました。更に,バトボルド首相は,昨今の日本におけるモンゴルに対する関心の高まりが,民間企業の行動となって現れているとして,右を歓迎する旨表明しました。

    (3)文化・人的交流の促進
     野田総理より,東日本大震災を受けて,「キズナ強化プロジェクト」により,本年モンゴルから日本へ約180名の青年を招へいする旨表明。これを受け,バトボルド首相より人的交流促進に対する日本側の取組みに謝意を表明しました。

    (4)地域・国際場裡における連携強化
     双方は,朝鮮半島情勢や,国連安全保障理事会改革等の地域・国際場裡での課題について連携を強化していくことで一致しました。
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