モンゴル国

平成27年2月10日
サイハンビレグ首相と握手する安倍総理大臣
(写真提供:内閣広報室)
日・モンゴル首脳会談
(写真提供:内閣広報室)
署名式を終え握手する両首脳
(写真提供:内閣広報室)

1 日・モンゴル首脳会談

 本10日午後6時30分から約30分間,安倍晋三内閣総理大臣は,チメド・サイハンビレグ・モンゴル首相と首脳会談を行いました。その概要は以下のとおりです。

(1)日・モンゴル関係総論

 冒頭,安倍総理大臣からサイハンビレグ首相に対し,昨年11月の首相就任への祝意及び就任後初の外国訪問として今回訪日されたことへの歓迎の意を表した上,モンゴルの新内閣と協力して,両国関係を更に発展させていきたい旨述べました。また,モンゴルにとって初めてとなる経済連携協定(EPA)が日本との間で結ばれることは,「戦略的パートナーシップ」を象徴するものであると述べました。
 これに対しサイハンビレグ首相からは,まず,シリアでの人質事件により日本人が犠牲になったことへの哀悼の意の表明があり,モンゴルは安倍内閣のテロ問題への取組と中東諸国への人道支援を支持し,評価する旨述べました。その上で,モンゴルにとって「第三の隣国」である日本との間でEPAが締結されることは非常に意義深く,今回のEPAも含め,両国首脳で合意された「戦略的パートナーシップのための日モンゴル中期行動計画」の下,政治・安全保障,経済,文化・人的交流の各分野で着実に具体的な成果が出ていることを大変喜ばしく思っている,今後とも,日本との友好・協力関係をさらに深めていきたいと述べました。

(2)経済分野

 両首脳は,日・モンゴルEPAが約3年間に亘る交渉の末に,本日署名に至ったことを共に祝福し,可能な限り早期に発効させるために必要なそれぞれの国内法上の手続きを進めるとの決意を確認しました。
 安倍総理大臣は,モンゴルへの経済専門家派遣等を通じて,今後ともモンゴルの中長期的な経済政策の策定を後押ししていく旨述べるとともに,現在円借款で建設中の新国際空港に関し,追加的に368億5,000万円の借款を供与することを伝えました。
 サイハンビレグ首相は,こうした日本からの支援に対する感謝を述べるとともに,EPA締結を契機に,両国間の経済分野における協力を一層活性化させ,両国の地域及び国際場裡での経済分野における協力を深めていきたい旨述べました。

(3)政治・安全保障

 安倍総理大臣から,日本は積極的平和主義の下,アジア及び世界の平和と発展に一層の貢献を果たしていく旨述べ,両首脳は,引き続き地域及び国際場裡において両国で緊密に協力していくことで一致しました。
 また,両首脳は,北朝鮮を含む東アジアの地域情勢についても意見交換を行いました。

2 署名式及び総理主催晩餐会

 首脳会談後,日・モンゴルEPA,同協定の実施取極及び「経済上の連携に関する日本国とモンゴル国との間の協定の署名に当たっての共同声明」への署名式が行われました。この後開催された夕食会は,非常に和やかな雰囲気で行われ,文化・スポーツ交流を含む両国関係の幅広い話題に会話が及びました。

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