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エネルギー

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Last Updated: 2012. 12. 6

FAQs

Question

1. 開発途上国向けにエネルギーODAを実施することは,どうして日本にとって重要なのですか?


Answer

 近代的なエネルギーへのアクセスは,貧困削減や人間の安全保障の実現のために重要ですが,現状では,例えば5人に1人が電力へのアクセスを欠いています。また,近年,新興国の著しい経済発展などを背景として世界的にエネルギーの需要が増大しており,エネルギーの問題は,気候変動問題への対応,すなわち石油・石炭など化石燃料の利用に伴って発生する温室効果ガスを削減するという課題の解決のためにも重要です。さらに,エネルギー効率性の向上等を図ることは,世界的なエネルギー安全保障にも資するものです。

 そこで我が国は,例えば「地熱」,「水力」といった「再生可能エネルギー」の普及促進を含むODA事業を実施しています。これらは,発電時などに地球温暖化の原因と考えられる二酸化炭素をほとんど排出しないというメリットがあります。持続可能性を達成するためには,こうした再生可能エネルギーの普及と利用促進は欠かせません。

Question

2. 開発途上国では薪炭が燃料として使用されていると聞いています。薪炭は,カーボン・オフセットの観点から化石燃料よりも良いエネルギー源なのではないのですか?


Answer

 我が国では,例えば薪炭林では「伐採したコナラやクヌギの切り株から萌芽する芽を,樹にまで育てる『萌芽更新』」という持続可能な森林管理が行われていますが,開発途上国では効率の悪いコンロや加熱技術を使うため,自然の再生量を上回る燃料の過剰採取が起こっています。そのため,効率の良い調理器具等を利用するなどの援助を行っています。

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