インド

平成30年3月29日
日印外相間戦略対話
日印外相間戦略対話
日印外相間戦略対話

 3月29日,午後6時40分から約2時間,河野太郎外務大臣は,訪日中のスシュマ・スワラージ・インド外務大臣(H.E. Ms. Sushma Swaraj, External Affairs Minister of India)との間で,第9回目となる日印外相間戦略対話を行ったところ,概要は以下のとおり。
 また,両大臣立ち会いの下でのインドに対する円借款(約1,500億円)に関する書簡の交換,共同記者発表が行われました。

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    インドに対する円借款に関する書簡の交換
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    共同記者発表
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    共同記者発表

1 冒頭

 河野大臣より,スワラージ大臣の外相としての初訪日を歓迎,日印外相間戦略対話を開催することができて大変喜ばしい,日印両首脳の年次相互訪問等を通じて,日印関係はかつてなく良好であり,本年のモディ首相訪日に向け議論したい,インドは自由で開かれたインド太平洋を実現する上での最重要パートナーであり,「自由で開かれたインド太平洋戦略別ウィンドウで開く」と「アクト・イースト」政策を更に融合させ,インド太平洋地域及び世界の平和と繁栄を主導していきたい旨述べました。
 スワラージ外相より,外相として初の訪日となるが,桜の美しい時期に訪日することができて大変嬉しい,昨年9月のニューヨークでの河野大臣との日印米外相会合安倍総理訪印は成功裏に行われた,本年はモディ首相が訪日する番であり,その成果について議論していきたい旨述べました。

2 二国間関係

 両外相は,政治・安全保障,高速鉄道ODAなどの経済関係,日本語教育,スポーツ交流や地方交流などの人的交流等の日印二国間の主要課題について,戦略的観点から幅広い意見交換を行いました。
 両外相は,海上保安庁や海上自衛隊の艦船のインド寄港等,日印両国の海洋安全保障を更に戦略的に進めていくこと,日印官民の協議枠組である日印トラック1.5対話を拡大強化し,「Indo-Pacific Dialogue」として開催していくことで一致しました。

3 グローバル課題,地域情勢

 両外相は,テロ安保理改革軍縮不拡散等のグローバル課題について意見交換を行いました。
 両外相は,アジアを中心とする地域情勢について意見交換を行い,特に北朝鮮について,過去の教訓を踏まえ,北朝鮮による,完全な,検証可能な,かつ不可逆的な方法での核・ミサイルの放棄を実現するために,最大限の圧力を維持していくことで一致しました。河野大臣から,核・ミサイル及び拉致の解決が必要であると述べ,理解を得ました。


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