報道発表

岸外務大臣科学技術顧問による北極域での科学的知見の活用に向けた提言の提出

平成30年3月7日
岸外務大臣科学技術顧問による北極域での科学的知見の活用に向けた提言の提出1
岸外務大臣科学技術顧問による北極域での科学的知見の活用に向けた提言の提出2
岸外務大臣科学技術顧問による北極域での科学的知見の活用に向けた提言の提出3

1 本7日,岸輝雄外務大臣科学技術顧問(外務省参与)は,中根一幸外務副大臣に対し,北極域に関する提言「北極域での科学的知見の活用:5つのアイ(i)から読み解く日本の役割提言の要旨(日本語)(PDF)別ウィンドウで開く提言の要旨(英語)(PDF)別ウィンドウで開く提言(日本語)(PDF)別ウィンドウで開く提言(英語)(PDF)別ウィンドウで開くを提出しました(安岡善文科学技術外交推進会議委員(北極スタディ・グループリーダーが同席)。この提言は,科学技術外交推進会議(座長:岸科学技術顧問)において討議の上,とりまとめられたものです。

2 中根副大臣から,科学技術外交推進会議の貢献に謝意を述べた上で,頂いた提言を参考にして,日本の強みである科学技術・イノベーションを活かしつつ,北極域での諸課題に対して積極的に貢献できることを発信し,各種国際フォーラムでの議論をリードしていきたい旨述べました。

[参考1]北極域に関する提言「北極域での科学的知見の活用 5つのアイ( i )から読み解く日本の役割」の概要
 北極域を知り,守り,活かすためには4つのアイ,すなわち,北極域は(1)国を超え(international),自然科学から人文社会科学研究までの(2)多様な学域におよび(interdisciplinary),政府,民間企業,先住民など(3)様々な主体を包摂する(inclusive)知見が求められています。こうした中,日本は,多様な観測技術と独自の観測能力により蓄積された北極域の貴重なデータや北極研究など(4)独創性(ingenuity)をもった研究に取り組んできました。これを踏まえ,5番目のアイである(5)イノベーション(innovation)創出のため,日本の優れたセンサ技術やデータを国際協力関係構築の動力とし,科学界と産業界をまたぐ緊密な連携を行い,客観的データを日本が提供することにより,データ基軸の外交活動を強化し,北極研究の基盤形成において中核をなすべきである旨提言している。

[参考2]外務大臣科学技術顧問(外務省参与)
 平成27年9月に初の顧問として,岸輝雄東京大学名誉教授が任命され,現在まで各種活動を実施中。外務大臣科学技術顧問は,外務大臣の活動を科学技術面でサポートし,各国の科学技術顧問・科学技術分野の関係者との連携強化を図りながら,各種外交政策の企画・立案における科学技術の活用について外務大臣及び関係部局に対し助言を行う。

[参考3]科学技術外交推進会議
 科学技術の各種分野における専門的な知見を外務大臣科学技術顧問の下に集め,我が国のトップ外交やハイレベル国際会議を含む各種外交政策の企画・立案過程に活用する「科学技術外交アドバイザリー・ネットワーク」の一環として,平成27年12月に外務大臣により委嘱を受けた科学技術外交の関連分野における学識経験者17名から構成される会議。平成28年2月3日に第1回会合7月13日に第2回会合12月21日に第3回会合平成29年年4月27日に第4回会合平成29年7月26日に第5回会合平成30年2月に第6回会合を開催。



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