報道発表

「科学技術外交推進会議」第2回会合の開催(結果)

平成28年7月13日
「科学技術外交推進会議」第2回会合の開催1
「科学技術外交推進会議」第2回会合の開催2

1 本13日,岸田文雄外務大臣,木原誠二外務副大臣,岸輝雄外務省参与(外務大臣科学技術顧問)の出席の下,「科学技術外交推進会議」の第2回会合が開催されました。

2 冒頭,岸田大臣から,8月のTICAD VIに向けて,岸科学技術顧問の下で提言を検討しているところであり,岸科学技術顧問のこれまでの精力的な活動について謝意を述べた上で,本日の推進会議でも率直なご意見をお聞かせいただきたく,TICAD VIに向けて大いに参考にさせていただきたい旨を述べました。

3 岸科学技術顧問からは,エボラ出血熱の大流行,国際資源価格の低下,テロ問題,環境・気候変動問題等TICAD V以降に生じたアフリカが抱える諸課題に対応する上で科学技術イノベーションの役割が重要であるとの認識に立ち,アフリカの科学技術イノベーションの現状について,限定的な研究開発費や人材流出の問題とともに情報通信技術(ICT)による飛躍的発展の潜在性といった観点から把握した上で,科学技術の観点からみたアフリカ支援のあり方について提言を検討中であるとして,その概要を説明しました。

4 この他,岸科学技術顧問から,海外の科学技術顧問とのネットワーク構築,今年日本がG7議長国としての役割を果たす上での科学技術を通じた取組,科学技術外交シンポジウムの開催等,最近の活動について説明するとともに,今後の活動の方向性に関し,日本の科学技術イノベーションの対外発信を含め,外交の様々な局面に日本の科学技術を活かしていけるよう,外交政策の立案段階から科学技術の要素を織り込み,成果に反映していきたいと述べました。

5 続いて,有本建男委員から,国連持続可能な開発目標(SDGs)に関し,国連での第1回科学技術イノベーション(STI)フォーラムへの出張報告がなされました。

6 以上を踏まえ,各委員からは,SDGsの達成に向けた科学技術顧問の下での今後のありうべき取組について,個別の目標間の相互関係や優先順位,我が国が強みを発揮できる分野の特定,TICAD VIの成果の活用,海外の科学技術顧問とのネットワークの活用といった幅広い観点から,活発な議論が行われました。

「科学技術外交推進会議」第2回会合出席者(PDF)別ウィンドウで開く

(参考1)外務省参与(外務大臣科学技術顧問)
 昨年9月,外務省参与(外務大臣科学技術顧問)として,岸輝雄東京大学名誉教授が任命された。外務省参与(外務大臣科学技術顧問)は,外務大臣の活動を科学技術面でサポートし,各国の科学技術顧問・科学技術分野の関係者との連携強化を図りながら,各種外交政策の企画・立案における科学技術の活用について外務大臣及び関係部局に対し助言を行う。

(参考2)「科学技術外交推進会議」
 昨年12月,岸田文雄外務大臣は,科学技術の各種分野における専門的な知見を外務省参与(外務大臣科学技術顧問)の下に集め,我が国のトップ外交やハイレベル国際会議を含む各種外交政策の企画・立案過程に活用するため,「科学技術外交アドバイザリー・ネットワーク」を構築することとし,その一環として,科学技術外交の関連分野における学識経験者17名に対し,「科学技術外交推進会議」の委員を委嘱した。本年2月3日,第1回会合を開催


報道発表へ戻る