報道発表
科学技術外交アドバイザリー・ネットワークの構築及び「科学技術外交推進会議」委員と岸田外務大臣の懇談

1 本16日,岸田文雄外務大臣は,科学技術の各種分野における専門的な知見を外務省参与(外務大臣科学技術顧問)の下に集め,我が国のトップ外交やハイレベル国際会議を含む各種外交政策の企画・立案過程に活用するため,「科学技術外交アドバイザリー・ネットワーク」を構築することとし,その一環として,科学技術外交の関連分野における学識経験者17名(PDF)に対し,「科学技術外交推進会議」の委員を委嘱し,委員の方々と懇談しました(岸輝雄外務省参与(外務大臣科学技術顧問)同席)。
2 懇談において,岸田大臣から,科学技術顧問が期待される役割を十分に発揮できるよう「科学技術外交推進会議」の委員の方々から御知見を頂き日本の科学技術外交を充実したものにしていきたい旨述べました。
3 岸参与からは,科学技術顧問としての取組の方向性や,この会議の構成についての考え方を述べ,委員の方々からは,それぞれの専門分野に基づく幅広い観点から今後の科学技術外交に対する期待が述べられました。
科学技術外交アドバイザリー・ネットワーク
(1)本年5月,「科学技術外交のあり方に関する有識者懇談会」(座長:白石隆政策研究大学院大学長)が外務大臣に提出した報告書において,外務大臣に対する科学技術顧問の試行的設置とともに,関係者・機関との連携を強化するネットワーク構築により科学技術顧問を補佐する体制を整備することが提言された。本日発足した「科学技術外交アドバイザリー・ネットワーク」は,同提言を受けたもの。
(2)このネットワークは,(ア)学識経験者から構成される「科学技術外交推進会議」,(イ)個別分野に関する専門委員,及び(ウ)科学技術外交に関連する政府関係機関その他の組織から構成される。
(3)本日は,このうち上記(ア)の「科学技術外交推進会議」に関し,上記科学技術外交のあり方に関する有識者懇談会の座長及び委員に加え,生命科学・医学,環境,情報通信技術など多岐にわたる科学技術分野の学識経験者や民間企業の方々を含む17名に対し,委員を委嘱したもの。上記(イ)や(ウ)の専門委員や関係機関についても,今後,体制を整備していく予定。【参考1】「科学技術外交のあり方に関する有識者懇談会」
科学技術外交の新たな課題と,外務省,さらには政府全体としての対応のあり方について,有識者の間で検討を行い,今後の科学技術外交を推進するに当たって踏まえるべき提言をとりまとめるため,平成26年7月に外務大臣の下に設置。本年5月,岸田大臣に対して報告書が提出された。
【参考2】外務省参与(外務大臣科学技術顧問)
本年9月,外務省参与(外務大臣科学技術顧問)として,岸輝雄東京大学名誉教授が任命された。岸輝雄外務省参与(外務大臣科学技術顧問)は,外務大臣の活動を科学技術面でサポートし,各国の科学技術顧問・科学技術分野の関係者との連携強化を図りながら,各種外交政策の企画・立案における科学技術の活用について外務大臣及び関係部局に対し助言を行う。