報道発表

外務省参与(外務大臣科学技術顧問)の任命

平成27年9月24日
外務省参与(外務大臣科学技術顧問)の任命1
外務省参与(外務大臣科学技術顧問)の任命2
外務省参与(外務大臣科学技術顧問)の任命3

1 本24日,岸田文雄外務大臣は,外務省参与(外務大臣科学技術顧問)として,岸輝雄東京大学名誉教授を任命し,辞令を交付しました(宇都隆史外務大臣政務官,木原誠二衆議院議員(前外務大臣政務官)同席)。

2 外務省参与(外務大臣科学技術顧問)の任命は,本年5月,「科学技術外交のあり方に関する有識者懇談会」(座長:白石隆政策研究大学院大学長)が外務大臣へ提出した報告書において,外交政策の立案・実施における科学的知見の活用強化のため,外務大臣に対する科学技術顧問の試行的設置が提言されたことを踏まえたものです。

3 任命式において,岸田大臣からは,日本政府として初の科学技術顧問に御就任いただき心強い,自分は従来から日本の誇る科学技術を外交に活用することを考え,木原前大臣政務官及び宇都大臣政務官の下で昨年7月から検討を進め今日に至った,来年はG7議長国でもありグローバル課題に貢献する中で科学技術は重要な切り口になりうると期待している,科学技術顧問を支える補佐体制を整備し,内外の人脈やネットワークを拡充して貴重な助言をいただきたいと述べました。

4  岸参与からは,科学技術は幅広く,特に,先進国・新興国・途上国といった国や分野毎の状況を把握するのは重要であり,補佐体制や在外公館の協力も得つつ任務に当たりたいと述べました。

5  宇都大臣政務官からは,有識者懇談会の議論には自分も参加したところ,同懇談会のメンバーを補佐体制に組み込み,良いスタートを切っていただきたいと述べました。また,木原衆議院議員からは,地球温暖化,エネルギー,人口問題等,様々な課題への対応に御知見をいただきたく,補佐体制の構築も含め応援したいと述べました。

6  なお,岸参与は,10月6日,第3回日米オープン・フォーラムにパネリストとして出席予定です。

(参考1)「科学技術外交のあり方に関する有識者懇談会」概要
 科学技術外交の新たな課題と,外務省,さらには政府全体としての対応のあり方について,有識者の間で検討を行い,今後の科学技術外交を推進するに当たって踏まえるべき提言をとりまとめるため,平成26年7月に外務大臣の下に設置。本年5月8日,岸田大臣に対して報告書が提出された。

(参考2)外務省参与(外務大臣科学技術顧問)とその補佐体制
 外務省参与(外務大臣科学技術顧問)は,外務大臣の活動を科学技術面でサポートし,各国の科学技術顧問・科学技術分野の関係者との連携強化を図りながら,各種外交政策の企画・立案における科学技術の活用について外務大臣及び関係部局に対し助言を行います。特に,グローバル課題の解決に向けた科学技術の活用策やODA卒業国,新興国等に対する科学技術協力の方途に関する助言等を行うことを想定しています。
 加えて,今後,外務大臣科学技術顧問を補佐するため,科学技術外交アドバイザリーネットワーク(仮称)を立ち上げる予定です。これは,外部有識者から科学技術外交に役立つ知見を得るために予め協力関係を構築するためのネットワークで,「科学技術外交のあり方に関する有識者懇談会」に参加した委員や関係機関,その他科学技術顧問からの助言に基づき,広く個別分野の有識者等により構成される予定です。


報道発表へ戻る