報道発表
「科学技術外交推進会議」第1回会合の開催(結果)

1 2月3日,「科学技術外交推進会議」の第1回会合が開催されました。
2 冒頭,木原誠二外務副大臣から,今国会での外交演説において岸田文雄外務大臣が科学技術顧問の下で,安全保障,グローバル課題,国際協力等,外交の様々な局面で科学技術外交を推進していくと述べたことを紹介しつつ,このため,科学技術外交推進会議委員の方々には,分野横断的に日本の強みを科学技術顧問の下に結集していただくとともに,本日は,G7伊勢志摩サミットやTICAD VIを始めとする外交機会を踏まえて科学技術顧問の今後の活動内容について御議論頂きたい旨発言しました。
3 続いて,岸輝雄外務省参与(外務大臣科学技術顧問)から,内外のネットワーク構築に向けた取組を中心として,これまでの活動状況及び米国,イギリスの科学技術顧問との連携を含む当面の予定について説明しました。
4 その後,外務省,内閣府,日本学術会議から,G7伊勢志摩サミット及び科学技術分野のG7関連会合に向けて行われている取組の現状について説明が行われ,これらの機会を活かしつつ日本として取り組むべき科学技術的課題について,各委員及び出席者による意見交換が行われました。さらに,TICAD VIに向けた取組を始め,今後の科学技術顧問の活動についても議論がなされました。
5 各委員からは,今後の科学技術顧問の活動について,専門的な立場を踏まえ,科学的助言についての基本的考え方,国際協力,安全保障,保健・医療,環境・気候変動,情報通信技術(ICT),科学技術政策等につき多岐にわたる観点から意見・提言が出されました。
(参考1)外務省参与(外務大臣科学技術顧問)
昨年9月,外務省参与(外務大臣科学技術顧問)として,岸輝雄東京大学名誉教授が任命された。外務省参与(外務大臣科学技術顧問)は,外務大臣の活動を科学技術面でサポートし,各国の科学技術顧問・科学技術分野の関係者との連携強化を図りながら,各種外交政策の企画・立案における科学技術の活用について外務大臣及び関係部局に対し助言を行う。
(参考2)「科学技術外交推進会議」
昨年12月,岸田文雄外務大臣は,科学技術の各種分野における専門的な知見を外務省参与(外務大臣科学技術顧問)の下に集め,我が国のトップ外交やハイレベル国際会議を含む各種外交政策の企画・立案過程に活用するため,「科学技術外交アドバイザリー・ネットワーク」を構築することとし,その一環として,科学技術外交の関連分野における学識経験者17名に対し,「科学技術外交推進会議」の委員を委嘱(PDF)した。