報道発表

日・モンゴル外相会談

平成28年5月31日
日・モンゴル外相会談1
日・モンゴル外相会談2

 本31日,午前11時35分から約40分間,岸田文雄外務大臣は,訪日中のルンデグ・プレブスレン・モンゴル国外務大臣(H.E. Mr. Lundeg Purevsuren, Minister for Foreign Affairs of Mongolia)と外相会談を実施したところ,概要は以下のとおりです。

1 二国間関係

(1)岸田大臣から,先の熊本地震に際してのモンゴルからの支援に謝意を表した上,日・モンゴル経済連携協定(EPA)が6月7日に発効することを歓迎する,「戦略的パートナーシップ」の更なる強化に向け,引き続き協力していきたい旨述べました。

(2)これに対し,プレブスレン大臣から,先週のG7伊勢志摩サミットの成功裡の開催につき祝意を表した上で,日・モンゴル関係は順調に発展してきており,日・モンゴルEPAはこれを新しい段階へと発展させる大きな機会である旨述べました。

2 ASEM首脳会合

(1)岸田大臣から,7月にモンゴルで開催されるアジア欧州会議(ASEM)首脳会合は,ASEM創設20周年の節目となる会合であり,アジアと欧州の平和と繁栄に向けた有意義な機会となることを期待する旨述べました。 (2)これに対し,プレブスレン大臣から,ASEM首脳会合の成功に向けた日本からの引き続きの協力を期待する旨述べました。

3 北朝鮮情勢

 両外相は,核・ミサイル開発を含む最近の北朝鮮情勢につき意見交換を行い,北朝鮮の「核保有」は断じて容認できないとの立場に基づき,今後とも協力していくことで一致しました。また,拉致問題の早期解決に向けて,モンゴルの協力を改めて確認しました。

(参考)日・モンゴル経済連携協定(EPA)
 2012年3月の首脳会談において交渉開始を決定。2014年7月にエルベグドルジ大統領が訪日した際に大筋合意に至り,2015年2月にサイハンビレグ首相が訪日した際に署名。2016年5月8日,ウランバートルにおいて,各々の国が協定発効に必要な国内法上の手続を完了した旨を通告する外交上の公文の交換が行われ,これにより2016年6月7日に発効することとなった。
 我が国にとっては15番目の,モンゴルにとっては初のEPA。


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