フランス共和国
日仏首脳会談(ワーキングランチ)

(写真提供:内閣広報室)

(写真提供:内閣広報室)
本25日,午後0時30分(日本時間午後6時30分)から約50分間,サンクトペテルブルク国際経済フォーラムに出席するためロシア・サンクトペテルブルクを訪問中の安倍晋三内閣総理大臣は,エマニュエル・マクロン・フランス共和国大統領(H.E. Mr. Emmanuel Macron,President of the French Republic)と首脳会談(ワーキングランチ)を行ったところ,概要は以下のとおりです。
1 冒頭
冒頭,安倍総理大臣から,パリ市内での襲撃事件の犠牲者に哀悼の意を表しつつ,昨年9月の国連総会以来の再会をうれしく思う,「ジャポニスム2018」の開催等を通じて,「特別なパートナー」であるフランスとの関係を二人で飛躍的に発展させたい旨述べました。これに対し,マクロン大統領から,再会をうれしく思う,日仏関係はますます重要であり,7月の総理訪仏に際にはこの関係をさらに深化させたい旨述べました。
2 二国間関係
(1)安倍総理大臣から,自由で開かれたインド太平洋を実現するため,「太平洋国家」であるフランスと協力を深めていきたい旨述べたのに対し,マクロン大統領から,第8回太平洋・島サミットへニューカレドニア及び仏領ポリネシアが初めて招待されたことに対し謝意を述べつつ,太平洋に海外領土を有するフランスとしても,インド太平洋の軸を重視している旨述べました。
(2)両首脳は,同地域における両国間の協力を深めていく重要性を確認するとともに,特に共同訓練や対話等を通じて海洋安全保障分野における協力を具体化していくことで一致しました。
(3)また,両首脳は,防衛協力の深化の重要性を確認し,その基盤となる物品役務相互提供協定(ACSA)の早期署名を実現するべく緊密に連携していくことを確認しました。
(4)更に,両首脳は,来年は日仏がそれぞれG20・G7の議長国であることを踏まえ,両国で緊密に連携して国際社会の諸課題に対処していくことで一致しました。
3 北朝鮮情勢
4 イラン情勢
マクロン大統領から,米国のイラン核合意からの離脱について,フランスが提案する「新たな合意」等フランスの立場について説明がありました。これに対し,安倍総理大臣から,日本としても核合意を支持する旨述べた上で,両首脳は,引き続き緊密に連携していくことを確認しました。