フランス共和国

平成30年1月26日
第4回日仏外務・防衛閣僚会合(「2+2」) 1
第4回日仏外務・防衛閣僚会合(「2+2」) 2
第4回日仏外務・防衛閣僚会合(「2+2」) 3

 1月26日,河野太郎外務大臣及び小野寺五典防衛大臣は,訪日中のジャン=イヴ・ル・ドリアン仏欧州・外務大臣及びフロランス・パルリ仏軍事大臣との間で,第4回日仏外務・防衛閣僚会合(「2+2」)を実施したところ,概要は以下のとおりです。会合は,19時10分から20時5分までの協議と20時25分から21時25分までのワーキング・ディナーの合計約2時間にわたり行われ,共同発表骨子(PDF)別ウィンドウで開く日本語(PDF)別ウィンドウで開く仏語(PDF)別ウィンドウで開く)が発出されました。

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1 総論

(1)四大臣は,基本的価値を共有する「特別なパートナー」である日本とフランスが,既存の国際秩序が様々な挑戦を受ける中,法の支配に基づく自由で開かれた国際秩序の維持・強化に向け,緊密に協力していくことで一致しました。

(2)四大臣は,自由で開かれたインド太平洋(英語)別ウィンドウで開くのために,地域の平和,安定及び繁栄に向けた協力を具体化していくことで一致しました。日本側は,こうした取組を通じたフランスのインド太平洋地域への更なる関与を歓迎しました。

2 日仏安全保障・防衛協力

(1)四大臣は,両国間の具体的協力を支える物品役務相互提供協定(ACSA)が,今般,大枠合意に至ったことを歓迎し,早期の交渉妥結及び署名・締結に向けて引き続き緊密に協力していくことで一致しました。

(2)四大臣は,自由で開かれたインド太平洋のために,海洋安全保障・海上安全及び途上国の能力構築支援における連携を強化していくことで一致しました。

(3)また,四大臣は,昨年の演習「ジャンヌ・ダルク2017」の一環での仏海軍艦隊の訪日に際して,日仏英米共同訓練(ARC17)が初めて実施されたことを歓迎するとともに,本年2月,仏海軍フリゲート「ヴァンデミエール」の訪日に際し,自衛隊との共同訓練を実施することを確認しました。

(4)防衛装備・技術協力に関して,四大臣は,両国間で初の協力案件となる,次世代機雷探知技術に関する共同研究を早期に開始することで一致しました。

(5)四大臣は,宇宙分野において,次回の日仏包括的宇宙対話に向け,協力を具体化していくことで一致しました。

(6)また,四大臣は,テロ対策及びサイバー分野において,両国間で知見を共有しつつ,緊密に協力していくことを確認しました。

3 地域情勢

(1)四大臣は,国際社会が直面する最も喫緊かつ重大な脅威である北朝鮮について,核武装した北朝鮮は決して受け入れられず,日仏両国が連携して国際社会による圧力を最大限まで高めていくことを確認しました。

(2)四大臣は,法の支配に基づく自由で開かれた海洋秩序の重要性を確認し,緊張を高めるいかなる一方的行動にも,また,力や強制による現状変更の試みに対しても強く反対することで一致しました。

(3)また,四大臣は,中東和平を含む中東情勢等についても意見交換を行いました。


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