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平成23年8月
平成22年11月23日,北朝鮮は海洋上の南北軍事境界線(NLL)に近接した海域に位置する韓国の延坪島に向けて砲撃を行いました。これにより,韓国軍人2名が死亡,15名が重軽傷を負っただけでなく,民間人2名が死亡し,3名が負傷しました。韓国政府は直ちに北朝鮮を非難する声明を発表し,同月29日には李明博大統領が緊急談話を発表しました。
我が国政府は,この事件の発生後,菅総理大臣の指示の下,直ちに情報収集・連絡体制を整えました。また,事件当日の23日中に,1)北朝鮮を強く非難し,2)韓国政府及び国民に弔意を表すとともに,韓国政府の立場を支持し,3)北朝鮮に直ちにこのような挑発的行為をやめるよう求め,4)韓国及び米国などと緊密に連携し,政府を挙げて情報収集に努め,不測の事態に備え万全の体制を整えるという我が国政府の基本的見解を表明しました。さらに,各国との間で事件への対応を協議するとともに,緊密に連携していくことを確認しました。また,我が国のみならず,米国,英国,フランス,ロシアといった各国が北朝鮮の砲撃を非難し,挑発的行為をやめるよう呼び掛けました。