インドネシア共和国

平成28年9月20日
日・インドネシア外相会談1
日・インドネシア外相会談2

 本20日,11時50分から約30分間(現地時間),岸田文雄外務大臣は,国連総会に出席するため訪問中の米国・ニューヨーク国連本部において,ルトノ・マルスディ・インドネシア共和国外務大臣(H. E. Ms. Retno L.P. Marsudi, Minister for Foreign Affairs of the Republic of Indonesia)と会談を行ったところ,概要は以下のとおりです。

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(1)冒頭,岸田大臣より,昨年12月に歴史的な外務・防衛閣僚会議(2+2)を開催したが,それ以来の再会を嬉しく思う旨述べるとともに,東南アジアの大国であるインドネシアと「戦略的パートナーシップ」を一層強化していきたい,両国間の協力案件を着実に実施し,日インドネシア関係全体を発展させたい旨述べました。

(2)また岸田大臣より,パティンバン港整備(PDF)別ウィンドウで開くを緊密に連携して進めていきたい。また,ジョコ大統領から以前言及のあった港湾運営への日本企業の参画を是非確保したいのでジョコ大統領に伝えてほしい旨述べました。

(3)さらに,岸田大臣から,海上保安分野において,能力構築支援の具体化に向け検討を進めたいと述べるとともに,暴力的過激主義対策を含むテロ対策協力の強化を進めたいと述べました。

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(1)これに対し,ルトノ外相より,昨年の2+2以来,両国関係は重要なステップを歩んでいる,日イ関係は常に経済関係が優先課題としてあるが,日本からも数多くのビジネス関係者が来訪し,ジョコ大統領からももてなしをさせていただいている旨述べるとともに,パティンバン港整備については,伊勢志摩サミットアウトリーチ会合における首脳懇談において,日本の協力についてジョコ大統領から安倍総理に明確なメッセージを伝えさせていただいているとおりである旨述べました。

(2)また,ルトノ外相より,海上保安分野の協力について感謝申し上げるとともに,1万7,000以上の島からなるインドネシアにとり,こうした協力は重要である,また,テロや暴力的過激主義対策についても協力を強化していきたい旨発言がありました。

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(1)両外相は南シナ海の問題についても意見交換し,国連海洋法条約を含む国際法に基づき,紛争の平和的解決に向け,相互に意思疎通を図りながら協力していくことを確認しました。

(2)また,両外相は,北朝鮮情勢についても意見交換し,北朝鮮による最近の核実験を非難し,北朝鮮に対して安保理決議の履行を求めていくことで一致しました。

(3)さらに,次回の2+2会合をしかるべき時期にインドネシアで開催することで一致しました。


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