報道発表
日・インドネシア外相会談及びワーキング・ランチ
平成27年12月17日

本17日午後1時15分から約60分間,岸田文雄外務大臣は,訪日中のルトノ・マルスディ・インドネシア共和国外務大臣(H. E. Ms. Retno L.P. Marsudi, Minister for Foreign Affairs of the Republic of Indonesia)と外相会談及びワーキング・ランチを行ったところ,概要は以下のとおりです。
1 冒頭
岸田大臣から,両国は長い友好関係を有する戦略的パートナーであり,本日は両国初の外務・防衛閣僚会合も実施する予定である,政治,安全保障,外交,経済,文化等あらゆる分野で協力の一層の強化を期待する旨述べました。
ルトノ外相から,二国間の協力により,地域の平和と安全に貢献できると確信している旨述べました。 2 二国間関係
岸田大臣から,両国は長い友好関係を有する戦略的パートナーであり,本日は両国初の外務・防衛閣僚会合も実施する予定である,政治,安全保障,外交,経済,文化等あらゆる分野で協力の一層の強化を期待する旨述べました。
ルトノ外相から,二国間の協力により,地域の平和と安全に貢献できると確信している旨述べました。 2 二国間関係
(1)外交・安全保障
岸田大臣から,自由かつ平和で開かれた海は,海洋国家である両国共通の利益であり,海洋協力を促進したい旨述べ,両大臣は「日・インドネシア海洋フォーラム」を早期に開催することで一致しました。
ルトノ外相から,海洋分野での協力について,インドネシアが議長を務める環インド洋連合(IORA)へ協力して欲しい旨の発言がありました。
3 地域・国際社会の課題
岸田大臣から,自由かつ平和で開かれた海は,海洋国家である両国共通の利益であり,海洋協力を促進したい旨述べ,両大臣は「日・インドネシア海洋フォーラム」を早期に開催することで一致しました。
ルトノ外相から,海洋分野での協力について,インドネシアが議長を務める環インド洋連合(IORA)へ協力して欲しい旨の発言がありました。
(2)経済・経済協力
岸田大臣から,互恵的経済関係を拡大すべく,インフラ整備等で協力したい,首都圏新港湾事業を両国官民が参画する代表的協力事業とするために協力いただきたい旨述べ,インドネシアの新鉱業法についても言及しました。
ルトノ外相から,海洋インフラの開発については,資金調達についても話を進めていくことが重要である,都市鉄道など様々なインフラ分野での協力を進めていきたい旨述べました。
(3)人的・文化交流
岸田大臣から,両国の査証免除措置の実施を歓迎し,交流の拡大を期待したい旨述べました。
両大臣は,外交・公用旅券所持者に対しても,相互に査証を免除することで一致しました。
(1)地域情勢
両外相は,南シナ海情勢についても意見交換するとともに,ミャンマーについて,岸田大臣から,総選挙が概ね自由かつ公正に実施されたことを歓迎する,55年ぶりに国民の大多数の支持を得て誕生する新政権の安定は,ミャンマー及び地域全体の平和と繁栄に不可欠である旨述べました。
ルトノ外相から,ミャンマーについて,現政権から次政権への平和的な移行が進むように協力していきたい旨述べました。
両外相は,南シナ海情勢についても意見交換するとともに,ミャンマーについて,岸田大臣から,総選挙が概ね自由かつ公正に実施されたことを歓迎する,55年ぶりに国民の大多数の支持を得て誕生する新政権の安定は,ミャンマー及び地域全体の平和と繁栄に不可欠である旨述べました。
ルトノ外相から,ミャンマーについて,現政権から次政権への平和的な移行が進むように協力していきたい旨述べました。
(2)軍縮・不拡散
岸田大臣から,核軍縮については,核兵器国と非核兵器国が協力できる実践的かつ具体的な措置の着実な実施が不可欠である,この点を訴えた日本の核兵器廃絶決議へのインドネシアの支持に感謝したい,軍縮分野における非同盟諸国(NAM)調整国であり,重要なパートナーであるインドネシアと,核兵器のない世界の実現に向け,対話と協力を深めていきたい旨述べました。
ルトノ外相から,包括的核実験禁止条約(CTBT)発効促進会議の議長国である日本とともに協力していきたい旨述べました。
(3)安保理改革
岸田大臣から,我が国は安保理改革を重視しており,この国連総会会期中に,ニューヨークにおける政府間交渉での文書に基づく交渉の開始を含め,具体的成果を得ることが重要であり,緊密に連携したい旨述べました。