ベトナム社会主義共和国
日・ベトナム外相会談及びワーキングランチ



1 1月6日(月曜日)午前11時半頃(現地時間:日本時間6日13時半頃)から約1時間,ベトナム・ハノイを訪問中の茂木敏充外務大臣は,ファム・ビン・ミン・ベトナム副首相兼外相と会談を行い,続けて約1時間ワーキングランチを行ったところ,概要は以下のとおりです。
- 日・ベトナム外相会談
- ワーキングランチ
2 冒頭,茂木大臣から,ファン・ビン・ミン副首相兼外務大臣に対し,今回の東南アジア訪問の中でベトナムを最初の訪問国として選んだのは,日本がベトナムを地域・国際場裏におけるパートナーとして重視していることの表れである旨伝達すると共に,ベトナムがASEAN議長国と国連安保理理事国を務める本年は日ベトナム間の「広範な戦略的パートナーシップ(PDF)」を更に深めるチャンスである旨伝達しました。
3 ミン副首相兼外相からは,本年最初にお迎えするのが日本の外務大臣であることを歓迎する,日ベトナム間の「広範な戦略的パートナーシップ」が良好に発展していることは喜ばしい,日本が地域・世界において主導的かつ積極的な役割を果たすことを歓迎する,両国関係を更に発展させたい旨述べました。
4 両外相は,ASEANや国連での連携強化について議論し,ASEAN議長国たるベトナムを支えるためハイレベルでの連携を様々な形で強化すること,及び,国連安保理理事国となったベトナムとの一層の連携強化のためNYの両国連代表部間での連携を強化することで一致しました。さらに,日本の「自由で開かれたインド太平洋」構想と「インド太平洋に関するASEANアウトルック(AOIP)」を連携させ,協力の具体化を推進することで一致しました。
その他,経済協力や特定技能制度の適切な運用に関する協力の推進に加え,16か国でのRCEP早期署名やTPP11の着実な実施・拡大に向けた協力についても意見交換を行いました。
5 また,両外相は,ASEANを始めとした地域・国際情勢について議論し,南シナ海問題や北朝鮮情勢等についても意見交換を行いました。北朝鮮情勢については,北朝鮮の完全な非核化に向け,安保理決議の完全な履行を含め,緊密に連携していくことで一致しました。また,拉致問題の早期解決に向けた理解と協力を求め,ミン副首相兼外相から支持を得ました。
6 会談後,ハロン市に下水道システムを整備するための円借款(供与限度額:118億9,100万円)及びダイオキシン汚染土壌分析・評価機材供与に関する無償資金協力(供与額3億円)に関する交換公文の署名・交換が行われ,その後,両外相による共同記者発表が行われました。
- ハロン市に下水道システムを整備するための円借款署名
- ハロン市に下水道システムを整備するための円借款書簡の交換
- ダイオキシン汚染土壌分析・評価機材供与に関する無償資金協力署名
- 共同記者発表
- 共同記者発表