ミャンマー連邦共和国

平成28年5月3日

 本3日(火曜日),現地時間14時30分から約50分間,ミャンマーを訪問中の岸田文雄外務大臣は,国軍迎賓館において,ミン・アウン・フライン(Senior General Min Aung Hlaing)ミャンマー連邦共和国国軍司令官を表敬したところ,概要は以下のとおりです。

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1 二国間関係

(1)冒頭,ミン・アウン・フライン国軍司令官より,ミャンマーの新政権発足直後のタイミングでの岸田大臣の訪問を歓迎,ミャンマー国軍は1988年以降,暫定的な政権として民主化に取り組んできた,民主化への動きを今後とも強化していきたい,日本は旧政権時代から総選挙の成功,円滑な政権移行を一貫して支援いただいていることに感謝すると述べた。

(2)これに対し,岸田大臣より,ミャンマーにおいて,昨年総選挙が平和裏に実施され,今般,円滑に政権移行が実現したことを評価,ミャンマーの更なる安定と発展のためには国軍の協力が不可欠であり,ミン・アウン・フライン国軍司令官の指導力を期待,日本もミャンマーの民主化と発展を官民挙げて引き続き協力していく旨述べました。

2 経済協力,防衛協力・交流

(1)岸田大臣より,日本はミャンマーの更なる民主化,法の支配,経済改革の進展を支援していきたい,政府要人,議会,留学生を含むあらゆるレベルでの交流促進を進めていきたい,2年前のミン・アウン・フライン司令官の訪日後も,両国の防衛協力・交流は進展中,引き続き,防衛省及び日本財団と協力しながら,ミャンマーとの防衛協力・交流に取り組んでいきたい旨述べました。

(2)これに対し,ミン・アウン・フライン国軍司令官より,日本は歴史的な長年の友好国であり,ミャンマー国軍の歴史とも切り離せない関係にある,自分の任期中に両国の防衛交流がより拡大・発展するよう努めてきており,日本財団による将官級交流プログラムの下で本年も引き続き交流を継続したいとの発言がありました。

3 国民和解

(1)ミン・アウン・フライン国軍司令官より,ミャンマーにおける少数民族との和平及び国民和解の重要性やその実現に向けた自身の考えについて説明しつつ,笹川陽平国民和解担当日本政府代表の支援を含め,恒久平和の実現に向け日本の協力を得たい,ミャンマー国軍は日本から学んだ経験や精神を失わずに,ミャンマー国民が選んだ民主化の道をさらに進めていくと述べました。

(2)これに対し,岸田外務大臣より,国民和解の実現には「全国停戦合意」に未署名であった8つの少数民族組織の参加が不可欠であり,ミン・アウン・フライン国軍司令官の指導力に期待する,日本政府としても笹川国民和解担当政府代表と共にミャンマーの取り組みを支えていきたい旨述べた。


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